映画『おしん』が中国のアカデミー賞で国際映画部門最優秀作品賞を受賞!
最高視聴率62.9%を記録し、日本をはじめ世界中にブームを巻き起こした橋田壽賀子原作の国民的ドラマ『おしん』。この作品を映画化した『おしん』が、第22回「金鶏百花映画祭」で国際映画部門最優秀作品賞を受賞したことがわかった。同じ部門では、2008年に『おくりびと』が作品賞を受賞しているが、『おしん』はそれを上回る最優秀作品賞を日本映画としては初めて受賞した。
同ドラマは1983年4月から84年3月まで放送されたNHKの連続テレビ小説。その後、世界68の国と地域で放送され、中国でも1985年3月から『阿信(アーシン)』として中国語吹替えで放送され、北京では日本をも上回る脅威の視聴率75.9%を記録している。映画化にあたっては、同ドラマのなかでも人気の高い少女時代に焦点が当たられている。
なお、金鶏百花映画祭は中国版アカデミー賞としても知られ、中国の映画業界関係者、製作者、そして一般の人々からの投票も含め大賞を決定する映画祭。9月27日に北京から南に1230km離れた湖北省武漢市、洪山国際影城三号庁で授賞式が行われ、冨樫森監督も出席。最優秀作品賞が発表されると「30年前、中国でも非常に話題をさらったあの『阿信』が映画になって帰ってきました!」と司会者も興奮して紹介し、客席から拍手喝采を受けたという。
今回の受賞に対し冨樫監督は「苦労を共にした全てのキャストとスタッフと一緒にこの映えある賞をいただきたいと思います。あの極寒の山形で、親もとを離れて一人で頑張った濱田ここね、この賞はあなたのものです。あなた無くして、この映画はできてなかった」とコメントしている。
『おしん』は10月12日より全国公開となる。
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