東京国際映画祭で来日中のソフィア・コッポラ監督が、10月18日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた新作『ブリングリング』の上映前舞台挨拶に登壇した。
ソフィアは「今晩ここに立ててとても嬉しく思ってます」と挨拶。前日には父で本作のエグゼクティブプロデューサーもつとめるフランシス・F・コッポラ監督とグリーンカーペットを歩いたことについて聞かれると「父と一緒にグリーンカーペットを歩けたこと、そして、父と一緒に大勢の映画ファンの方と接することができたことは、とてもエキサイティングでした」と振り返った。
本作は、ロサンゼルスを舞台に5人の若者がパリス・ヒルトンやリンジー・ローハンといったセレブたちの家に勝手に侵入し、総額3億円もの窃盗を働いたという、実話に基づく作品。
初めてこの窃盗団のニュースを知った際には、とても驚いたそうで、「昔から若者がイタズラをするのは当たり前。でも、ここまでしたことには、とても驚きました。まさに今ならではの事件、10年前だったら、絶対にあり得なかったと思うので、そこを描きたいと思いました」と映画化への出発点についてコメント。
リサーチを始めると、さらなる驚きの連続だったという。「実際にこの映画に登場する5人の子どもたちの2人(男1人と女1人)に会ったのですが、ビックリしたのは彼らが言っていることが全然かみ合っていないこと。違う話をしているんです。でも、それも面白いと思いましたし、男の子の方はとてもエキサイティングな思い出で、すごく楽しかったけど、今は後悔していると言っていました」と明かした。
また、キャストの1人であるエマ・ワトソンについては「最初は彼女を起用するなんて想定もしていませんでした。ただ、キャスティングディレクターから勧められて、彼女に会ってみたら、とてもこの役をやりたがっていて、一生懸命カリフォルニアのアクセントを勉強して私の前で披露してくれ、思っていたイメージとは違っていたんです。そこにすごく感心したので起用することにしました」と語った。
最後には「この映画はロサンゼルスで撮影しました。パリス・ヒルトンの自宅が登場しますが、これは本物です。彼女の自宅で撮影しました。そこもご覧下さい」とアピールしていた。
『ブリングリング』は12月14日より渋谷シネクイントほかにて全国順次公開となる。
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