連続ドラマからスタートした人気シリーズの完結編・前編となる『劇場版SPEC〜結(クローズ)〜漸ノ篇』。この映画の完成披露舞台挨拶が10月21日に東京国際フォーラムで行われ、主演の戸田恵梨香、加瀬亮、竜雷太、北村一輝、栗山千明、有村架純、KENCHI(EXILE)、神木隆之介、福田沙紀、城田優、真野恵里菜、向井理、大島優子と堤幸彦監督が登壇した。
4000人のファンで埋め尽くされた会場を見渡した堤監督は「こんばんわ。こんなに人気のある作品だとは知りませんでした。ちょっと勘違いしちゃいますね。EXILEのライブかと思いました」と話し笑いを誘うと、「ここだけの話ですが、(後編となる)『爻ノ篇』、まだ全然できてません」と沸かせ、「どれだけ手間暇かけて作っているかということを今日、『漸ノ篇』をご覧頂いて確認していただきたい。期待をはずすことはないと思います」と挨拶。
主人公の当麻紗綾を演じた戸田は、「エリカ様〜」というかけ声に戸惑いつつも「エリカ様です」と笑顔で返し、「今日はありがとうございます。こうやってみなさんに見てもらえる日を待っていました。本当に自信をもって、ファンのみなさまの期待を裏切らない作品ができたと思っています」と話し、瀬文焚流役の加瀬は「この『結(クローズ)』で終わりになりますけど、いち早くご覧になって楽しんでいただければと思います」と呼びかけた。
また、吉川州役の北村は「一度死んだんですけど」と語り会場を沸かせると、「『SPEC』は終わりだと思っていたら、また、話をいただいて、事務所の方に『これは間違いじゃないか』と聞いたら、『生き返った』と言われました(笑)」と続け、会場をさらに沸かしていた。
その北村は現場でもムードメーカー。北村が出るシーンでは、どうしても笑いが起きてなかなか前に進まなかったそうで、そうした内部情報に北村は「それはすごい失礼な話」とまじめぶって回答。「一生懸命頑張りました、僕なりに」と強調した。
だが、現場での北村の様子を聞かれた加瀬は「僕はとにかく(北村の)視界にあまり入らないように(笑)。柱とかあったら、自分でちょっと移動して柱に隠れるようにやってました」と笑いに巻き込まれないように気をつけていたことを暴露。戸田も「現場を止めていたのは、たぶん、私だと思います」と北村が登場しただけで笑ってしまったことを明かし、北村のムードメーカーぶりを強調していた。
最後に加瀬は「3年間続いてきたのも、ここに来てくれた(ファンの)方がたくさんいてくれたから。今回『結(クローズ)』では最初から応援してくれた方々にまず届けようと、スタッフ・キャスト一同で思いを込めて作りました」とコメント。
戸田は「完結しますね」とつぶやいた後、「なんか、ちょっと寂しいものがありますが、3年間携わらせていただいて、誇りを持って胸を張って代表作といえる作品になりました。『SPEC』と当麻に出会えて最高に幸せでした。そして3年間、ファンのみなさまに支え続けていただいて、本当に感謝の言葉しかありません。ありがとうございました」と頭を下げていた。
『劇場版SPEC〜結(クローズ)〜漸ノ篇』は11月1日より、『劇場版SPEC〜結(クローズ)〜爻(コウ)ノ篇』は11月29日より、2部作連続公開となる。
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