冨永愛、ジョルジオ・アルマーニ、マーク・ジェイコブスら有名デザイナーとの秘話語る
ニューヨーク5番街にあるデパート“バーグドルフ・グッドマン”に密着したドキュメンタリー『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』。この映画の公開に先駆け、モデルの冨永愛を招いたトークイベントが10月17日に東急Bukamuraで行われ、冨永が本作に出てくる有名デザイナーとの秘話やデパートの思い出などを語った。
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本作の舞台はバーグドルフ・グッドマン。そのシーズンの顔となるモデルになったことについて冨永は、「バーグドルフ・グッドマンのモデルをできることは、モデルのなかでもかなりのステイタス。歌手でいう“紅白”のようなものですね(笑)」とコメント。ランウェイを実際に歩く時間は30秒程度と短いものの、1着あたり2時間前から準備をしているそうで「どんな服でも着こなすのがプロのモデル。デザイナーの思いを表現する=ブランドの人生を生きること。着替えた瞬間にすっと気持ちが切り替わるような、瞬発力で30秒のライブを行うような感じです」と語った。
また、バーグドルフ・グッドマンは「デザイナーがデビューして目指すところ」だそうで、「自分の服がバーグドルフに置かれることが一番のステイタスであり、デザイナーの夢。お客さんにとっては万人にオープンなデパートですが、神聖な感じがしますし、一歩そこに入るのは勇気がいりますが、デザイナーたちが命をかけたコレクションがバーグドルフには揃っているので、その世界を体験しに行くお客さんにも覚悟が必要だし、その洋服をまとえることはスゴイこと」と冨永。日本のデパートとはちょっと違うようで、「一歩中に入って堂々とできるのがバーグドルフのお客さん。そこは魔法にかかったかのような体験ができる、まさに魔法のデパートです」と続けた。
本作には世界の有名デザイナーが大勢登場する。そんな映画の内容について冨永は「ファッション業界の図鑑のようなもの。ファッションのなす意味、ファッションとは何なのかがわかる映画。たくさんの有名なデザイナーさんが出演されているのですが、1人ひとりインタビューをとれたのが本当にすごいと思います。ファッション業界のキーパーソンばかりだから見ていてドキドキします!」と見どころを解説。
そうしたデザイナーとも知り合いだそうで、カール・ラガーフェルドについて「本作でも一番最初に登場しますが、(大物の方なので)やはりそうだろうな、と(笑)。私が16歳のときに、シャネルのショーでカールと初めて出会い、彼に気に入っていただいてその後も彼のショーに何回か出させてもらいました。やさしいおじいちゃんです(笑)」とコメント。
ジョルジオ・アルマーニについては「ショーの事前フィッティングにデザイナーがいることは滅多にないなか、カールとジョージは必ず最初から最後までその場にいて指示を出し、ショーを作り上げますね。カールと同じくらい長年デザイナーをやっていて、ここまでの地位があっても情熱を持って取り組む姿は尊敬します」とその横顔を紹介し、マーク・ジェイコブスについても「彼が15年ほどデザイナーをつとめていたルイ・ヴィトンの最後のコレクションに出させていただいたとき、とても良くしてもらいました。デザイナーは、コレクションの1週間ほどの期間、トップモデルに『僕のショーだけ出てくれ』と独占契約を求めることがあるのですが、彼は私にそれをお願いしてくれた人です」と明かした。
また、アレキサンダー・マックイーンについては「亡くなってしまいましたが、彼の世界観はすごかったです。『どうしても愛にやってほしい』といわれて彼のコレクションの大トリをやらせてもらったことがすごく思い出に残っています」と話していた。
『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』は10月26日よりBunkamura ル・シネマほかにて全国順次公開となる。
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