連続ドラマから始まった人気シリーズの完結編・前編となる『劇場版SPEC〜結(クローズ)〜漸ノ篇』が11月1日に公開となり、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶に戸田恵梨香、加瀬亮、竜雷太、向井理、大島優子と堤幸彦監督が登壇した。
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主人公の当麻紗綾を演じた戸田は「みなさん、いかがでしたか?」と客席に話しかけ、大きな拍手が巻き起こるとニッコリ。「『漸ノ篇(ぜんのへん)』を見ていただけたので、たぶん通じるかと思うのですが、すごい作品ができたと思います。『爻ノ篇(こうのへん)』はまだ完成はしていないんですけど、ビックリするくらい美しい終わり方をしているので、そちらもみなさんにはぜひ見てもらいたいと思います」と挨拶。
瀬文焚流を演じた加瀬は「ようやく初日を迎えて、みなさんに(この作品を)届けられたことを非常に嬉しく思います。まだ、『爻ノ篇』が残っていますけど、最後まで楽しんでもらえたらと思います」と話した。
野々村光太郎役の竜は「人間力、死んでも死にきれません。『爻ノ篇』ではどうなりますやら。どうぞ、ご期待ください」と挨拶。セカイ役の向井は「たくさんの人の思いといろいろなアイデアが詰まった作品になりました。前編(漸ノ篇)をご覧になったのでおわかりかと思いますが、後編(爻ノ篇)はさらにハデで豪快になっていますので最後まで見届けてください」と話し、謎の白い女役の大島も「『漸ノ篇』ではグリーンバックでの撮影で、こんな風になっているのかと私もビックリして、見た瞬間にすごく心を引っ張られました。『爻ノ篇』はさらにすごいことになっていますので、今日いらっしゃった方は、『爻ノ篇』(の公開)までに『漸ノ篇』を5回くらい見に行くと約束してください(笑)」と『漸ノ篇』のみならず、『爻ノ篇』のすごさもアピール。
それを受け、困ったような表情を浮かべたのが堤監督。「みなさんに『爻ノ篇』はすごいと仰っていただきまして、一番ドキドキしているのは私でございます。まだ全然できておりません。本当はここに立って喋っている場合じゃないんですけど」と現状を説明し会場を笑わせると、『爻ノ篇』の内容については「ものすごいことになっています。自分で見てビックリしちゃうくらい」とその完成度の高さを口にしていた。
この日は、シリーズが完結する今の気持ちを漢字1字で表すという催しも行われた。大島が「謎」、向井が「白」、竜が「完」、加瀬が「半」という字を挙げるなか、戸田の答えは「終」。「『SPEC』シリーズが終わるという意味もありますし、私の役者人生の第1ステージが終わったなということもあります。『SPEC』と出会ったことによって、1つ何かを見つけることができ、『SPEC』を基準に仕事をやってきた部分があったんですけど、これが終わることによって、私の道筋みたいなものも1つ終わるなと。ここからは新たな第2ステージに上がるための日々を過ごしていくんだなと思っています」と話した。
一方、堤監督が挙げたのが「完」。理由を聞かれると「よく見てください」と言い、「完」の字の下に小さく「納」の字が書かれていることを説明すると、「完ではなく完納です。完全に作って納品したいという気持ち」とオチをつけ、会場を沸かせていた。
『劇場版SPEC〜結(クローズ)〜漸ノ篇』は公開中、『劇場版SPEC〜結(クローズ)〜爻(コウ)ノ篇』は11月29日より公開となる。
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