アニメ映画『サカサマのパテマ』初日舞台挨拶で声優の藤井ゆきよと岡本信彦喜び口に!
アニメ映画『イヴの時間 劇場版』の吉浦康裕監督の最新作となる『サカサマのパテマ』が11月9日に公開初日を迎え、吉浦監督、声優の藤井ゆきよ、岡本信彦が角川シネマ新宿で舞台挨拶を行った。
同作は空を忌み嫌う世界に住む少年エイジ(岡本)と、地底世界から降ってきたサカサマの少女パテマ(藤井)の出会いによって、重力が真逆に働く奇妙な世界の謎が解かれていく様子を描いた作品。
吉浦監督は「ようやくここまで来ることができました。完成するまでに色々な歴史のある作品だし、観客の皆さんと映画館で映画を見るのが好きな人間としては、ジーンと来ています」と挨拶。本作で初めてヒロインを演じた藤井は「本当にこの日を待っていました。今日を皆さんと迎えることができ、とても嬉しい。早く多くの方々に見ていただきたい」と語り、岡本は「台本を読んだ瞬間から、この作品に出会えて良かったと思ったし、完成した作品を見て、出演することができて良かったと思った」と話していた。
また、吉浦監督は「子どもの頃から、空を見上げたときに空に落ちそうな感覚があった」そうで、「子どもがしそうな妄想のひとつとしてネタ帳に書き込んでおいたのが、今回の作品で実を結んだ」と斬新な物語設定の誕生秘話を明かした。藤井もそんな世界観に惚れ込んだようで「脚本がとても魅力的で、役柄に感情移入もしやすくて、脚本から受け取ったそのままを演じました」と練り込まれた脚本を絶賛。
一方、岡本は「空に落ちることが罪なんですか」という劇中のセリフがお気に入りだとコメント。吉浦監督から「今のが本番だったら、OKですね」と太鼓判を押されるも「このセリフはエイジだからいいけれど、普通に格好良く言ったら“中2”っぽくなりますね」と笑わせた。キャスティングについて「初々しさを重視した」という吉浦監督は「特に岡本さんは、これまで幅広い役柄を演じてこられているから『イケる』と思った。実際の読み合わせでは14歳のエイジにピッタリとはまりました」と語った。
最後に藤井は「記憶を消して、自分も一観客として見てみたいので、皆さんがうらやましい」と本作の魅力を語り、岡本は「50代と60代の父と母が作品を見てくれて、最高の映画だと言ってくれました。色々な方に楽しんでいただける作品だと思う」とアピール。吉浦監督は「100人を超えるスタッフが熱意を持って取り組んでくれました。その気持ちが画面に現れているはずです」と胸を張った。
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