GWはみなとみらいで、いい写真×いい音×インテリア!北海道の自然界に思いを馳せて
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「はじまりの場所 畑中正人 音と写真とNFT」展
いよいよGWに突入、しかし天気は今ひとつ。美術館は混んでいるし……、そんなアナタに、ショッピングがてら目にも耳にもいいインテリアショップで新生活アイテム探しはいかが? 横浜・みなとみらいにあるクイーンズタワーA3Fのカンディハウス横浜で、作曲家/アーティスト・畑中正人の初の個展「はじまりの場所 畑中正人 音と写真とNFT」が5月31日まで開催中だ。
畑中は、北海道浜頓別町出身。音のオートクチュールをコンセプトに空間、UI、広告、舞台など広く表現活動を展開している。
もっとも、ここ数年は、クライアントワークに忙殺されてきた自身を振り返り、「そもそも表現とはいったい何なのか?」という問いに囚われてきたという。そこで思いは自然と、中学に写真部を立ち上げ、小学校では学校行事の動画を担当していた頃へ。出身地である浜頓別町で昨年21年11月に撮影した写真と共に、オリジナル音源、写真のNFT販売へと踏み切ったというわけだ。
「久しぶりに見たこの地での光と影、そしてオホーツク海の強い波と風の音、荒々しいフォルムの樹木、そして湖で戯れる白鳥の鳴き声は何一つ変わらない姿で私と向き合ってくれました。自分にとっての表現とは一体何なのか、その問いはいまも続いています。今回の個展はその問いにあらためて向き合っていくはじまりの場所でもあります」
自然界の気配や空気感を表現する「KIKUNO」スピーカー「音をより身近にしたい」
この個展で畑中の音を奏でてくれたのが、アムステルダムを拠点に活動するサウンドエンジニア堤田祐史のハンドクラフトスピーカー「KIKUNO」だ。
堤田は、宮崎出身の音響エンジニア、レコーディング、スピーカーデザイナー。昨年この世を去ったスピーカーエンジニア田口和典に師事。「世界一の音で世界を平和にする」との言葉を受け継ぎつつ、「多くの人たちに音をより身近なものとして体験して欲しく、その音の体験をより豊かにしていけたら」と活動する。CITIZENミラノサローネ “LIGHT is TIME”(14年)「Milano Design Award Competition」でBest Entertaining賞とBest Sound賞の2部門を受賞するなど世界で活躍している。
そんな堤田が手掛けるKIKUNOスピーカーは、白樺合板を素材にした、すべてが手作り。プロ用と家庭用までたくさんのシリーズをラインナップするが、今回はこの個展に合う家庭用から選んで提供した。
優しくて聞きやすい「i」
今回登場したラインナップのひとつめは「i」。最大の特徴は 平面振動板を使用しているところにある。田口も平面スピーカーの特徴について、「平面波振動板スピーカーから再生される音波の波形は純粋な平面波であり、自然界で発生された音波と同じ波形特性で空気中を伝搬しますので、自然音源のリアルな素材感や気配や空気感を繊細に再現します」と述べている。
その性質を十分に味わえるよう密閉型を、長時間聞いても耳が疲れにくい特徴を生かすため紙素材のスピーカーユニットを使用している。
設置環境に合わせて角度調整できる「T1」
ふたつめは「T1」。Tシリーズには他にも「T2」「T3」があるが、設置する高さと耳の高さが異なるので、スピーカー角度を好みに変化できる仕様になっているのが特徴。床に直接設置できるハイレグスタンドや、マイクスタンドに設置できるブラケットも別途用意する。
いずれも5度や10度の傾斜を設けた背面構造によって背圧をスムーズにバスレフへ流動する設計になっており、さらに、タイムアライメント(低音と高音が空気を伝わる時間差)に配慮してウーファーとトゥイーターで前後差を設けている。
ホームシアターや本格的な音楽編集に「db」と「Bass」
「db」は、堤田が音楽編集をするために開発したもので、「Bass」を組み合わせることで再生周波数帯域を広くとっている。ウーファーとトゥイーターに前後差を設けタイムアライメントを導入したほか、設置場所になるべく振動が伝わらないようなスタンドを採用している。
「Bass」は低音を補強するサブウーファーで、ウイングの裏側が15cm程度のロードになっている。「db」「Hoi」「T1」と組み合わせることで、よりダイナミックなサウンドを楽しめる。
音が360度広がる「Hoi」
「Hoi」は反射型水平指向性スピーカー。ウーファーから上向きに発せられた音が、コマのような形をした反射材で拡散することで、360度に広がるので、その空間にいるみんなで音楽をシェアできるうえ、ウーファーから直接受ける音よりも柔らかい表現が可能だ。
要望があれば1本売りも可能で、今後アンプ内蔵型も計画中だという。
展示会限定数&特別価格で
田口イズムを引き継ぐ、貴重なKIKUNOスピーカー。ハンドメイドのため大量に作れないこと、ユーザーとコミュニティを形成し情報共有やサポートしたいという堤田の思いから、HP等で大々的なアピールはしていない(Instagramあり)。今回の個展は現物に触れて、聞ける貴重な機会であると共に、展示会特別価格での提供となるので、ぜひ体感して欲しい。
「はじまりの場所 畑中正人 音と写真とNFT」展は、カンディハウス横浜(横浜市西区みなとみらい2−3−1クイーンタワーズタワーA3)CondeHouse Yokohama Galleryで5月31日まで開催。GW中も通常は定休日である水(4日)・木(5日)も営業中(6日は臨時休業)。(取材/写真/文・fy7d)
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