女優の赤木春恵が11月16日より公開中の映画『ペコロスの母に会いに行く』の主演で、「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネス世界記録に認定されたことがわかった。初主演女優として映画撮影を行った初日(2012年9月5日)が基準となり、88歳と175日が記録として認定された形だ。
今回、ギネスに認定されたことについて赤木は「世界最高齢での映画初主演女優でギネスブックに載せていただけるなんて、こんなに幸せなことはありません。でも、ちょっと照れくさいです。89歳になったからいただけるのですよね。やっぱり長生きはしてみるものです。ありがとうございました。(今後は)自分の身の丈にあったお仕事で、自分に合うものがあれば、その都度熟慮して取り組んでみたいと思っています。(映画は)ユーモラスで、せつなくホロリとするところもありますので、介護でお悩みの方にとっても、心の持ち方が少しでも変われば、と思います。ぜひ多くのかたにご覧になっていただきたいと、心からお願い申し上げます」とのコメントを寄せている。
本作は長崎を舞台に、グループホームで暮らす89歳の認知症の母親とその息子の、おかしくも切ない日常を描いた岡野雄一による同名エッセイマンガの映画化。赤木は認知症の母親を演じ、息子の岡野ゆういち役には、長崎出身の岩松了が扮している。11月11日の介護の日に行われた本作の特別上映会では、登壇した赤木が「この映画で幕を引くことになるんじゃないかと思いながら演じておりました」と、これが最後かもしれないという思いで撮影に臨んでいたことを明かしている。
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