俳優の市原隼人が、主演映画『劇場版 おいしい給食 卒業』の完成披露上映会に共演者の佐藤大志、綾部真弥監督らと共に登壇。来場した観客を楽しませようとハッスルし、本作にまつわるトークを展開した。
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市原隼人、イベント前に甘利田先生の姿で観客をお出迎え
本作は、給食をテーマにした食コメディドラマ『おいしい給食 season2』の映画化作品。1980年代のある中学校を舞台に、給食絶対主義者の教師・甘利田(市原)、自由な発想の給食変革者・神野ゴウ(佐藤)による、どちらが給食を“おいしく食べるか”という闘いを描く。
舞台挨拶が行われる劇場の開場を前に、おなじみの衣装&メガネ姿の“甘利田先生”の市原が観客をお出迎え。実はこちらのサービスは「お客様をどうにかして楽しませたい」と考えた市原からの提案で行なわれたもので、市原はすっかり甘利田先生になり切って、観客を“生徒”に見立てて「こらぁ! ちゃんと挨拶しろ!」「廊下は走るな!」などの指導の声をかける。観客からの「大好きです」という言葉に「僕も大好きです!」と返事をしたり、態度の悪い(?)生徒を「なんだその態度は!」と叱責するなどノリノリ。さらに、音楽に合わせてドラマでもおなじみの給食前のダンスも披露するなど、舞台挨拶開始前から会場を盛り上げた。
キャスト陣と監督が登壇して舞台挨拶がスタートしたが、満員の客席からの温かい拍手に迎えられ、市原は感激のあまり涙。最初は声を詰まらせながら「みなさんと会えて、嬉しい気持ちがあふれています。この映画が生まれたのは、ひとえに応援してくださるお客様のおかげで、みなさんの気持ちのたまものです。いつも見えない力をありがとうございます!」と感謝の思いを口にしていたが、ついにこらえきれなくなったのか「ごめんなさい…1回、泣いていいかな…?」と漏らし、手で顔を覆い、涙をぬぐった。市原はあらためて「シーズン1のクランクインの前夜のことを今でもはっきりと覚えています。ゼロから1を作り出すのに必死で、クランクインの前日も監督に電話しました。いろんなことを考えながら現場に入って、子どもたちと真剣に向き合って、スタッフたちと共闘した時間は僕にとって誇りです」と熱く語った。
綾部監督は、本作の見どころとして給食のシーンはもちろん、さらに「甘利田の私服も初登場します。甘利田はいったい、どんな格好で休日に出かけているのか? 市原くんと相談しつつ、難航して3回くらい打ち合わせをしました。最終的に非常に面白いいい形になったと思います」と語った。
イベントの最後に締めの挨拶を託された市原は「時間が全然足りない!」とまだまだしゃべり足りない様子を見せつつ「甘利田幸男は、滑稽ながらも一生懸命に、給食に振り回されながら、人生を謳歌しています。みなさんも、人生を謳歌する気持ちを忘れないでほしいと思います。それから、この作品は80年代が舞台ですが、密になることで人と人が支え合い、称え合っていた時代です。そんな思いも忘れないでください。この映画がみなさんの日々の活力になり、人と人をつなぐ架け橋となることを心から願っています」と力強く呼びかけ、会場は再び温かい拍手に包まれた。
『劇場版 おいしい給食 卒業』は5月13日より全国公開。
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