アフターコロナのインテリア・トレンドは「利便性」と「こだわり志向」
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アルフレックス22年春の新作をリリース
時代と共に移り変わる日本人のライフスタイルを先取りし、このコロナ禍にあっても好調を維持してきた高級インテリアブランドarflex(アルフレックス)が、新作をリリースした。
同社の昨年21年の売り上げには、3つの動向が見られたという。
ひとつめは「機能」。ソファさながらにゆったりできるダイニングチェアなど高い利便性を兼ね備えた製品や、セラミック天板で衛生的なダイニングテーブルIENA(イエナ)が人気を博した。
ふたつめは「直感」。71年発売以来のロングセラーMARENCO(マレンコ)の売り上げが50周年特別企画により倍増したほか、イタリアブランドRiva(リーヴァ)1920の脚部デザインが特徴的なテーブルのようにオーナー自身が直感や本能で選び取る個性的な製品がもてはやされた。
みっつめは「多様」。アングルユニットやラウンドユニットなど多彩なラインナップを組み合わせ柔軟なレイアウトが楽しめるMILAN(ミラン)のほか、ラウンジチェア、大小のスツールなど多様な種類の製品をコーディネートする風潮が見られたという。
また、野村総合研究所が3年に一度発表している「生活者1万人アンケート」の21年版を引用、同社はそのうちの「4つの消費スタイル」の数値に着目した。
これによると、リーマンショック以降伸びているのは、高額だが利便性が高い「利便性消費」だ。
さらに同社は、高額でこだわり志向の「プレミアム消費」が、18年の22%から21年では24%、人数にして200人増加した点に着目。コロナ以降インテリアへの興味が高まり、主体的に選ぶユーザーが増えたと捉えた。
以上を総合し同社は、自分にとっての「利便性」と「こだわり」志向が高まっていると結論づけた。
コロナ禍は家族を大切にする考え方を定着させた。「家をみんなで作る」楽しさに一度気づいたユーザーは、アフターコロナにあっても同様の消費スタイルを継続する。自らが主体となって家のあちこちに作った居心地のいい場所づくりに資する製品が求められているというのだ。
10のペルソナ「places」
今回同社が発表した新製品は、こうした文脈に沿ったコーディネートのペルソナともいうべき10事例「places」を切り口に紹介された。いずれも、既成概念に捉われない空間づくり、そしてその場を自由に編集できる多様性に溢れている。
その象徴のひとつが、LOUIS LOUNGE(ルイ ラウンジ)だろう。ソファLOUISをベースに、外に向かって馬蹄形に広がるフォルムは、コーナーに座っても左右の人とコミュニケーションを取りやすい。その時どきの目的や気分に応じて、座したまま自由に姿勢を振り向けやすい逸品だ。
多世帯をイメージした「places」の#10「Coーliving」では、誰が来ても過ごしやすいコミュニケーションがはずむスペースがイメージされている。
また、KAIA(カイア)は、高さ795mmと同社ではもっとも背が高いチェア。一体型のバックレストが背中全体を支えるシェルに、軽快感のあるスチール脚を組み合わせた優しい印象を持つ。セバスチャン・ヘルクナーを初めて起用した。
より量感のあるラウンジチェアKAIA LOUNGE(カイア ラウンジ)もラインナップ。ラウンジチェアでありながら小ぶりでシートが高いため、ダイニングチェアとして2〜3脚と設置してもいい。ダイニングとリビングを分けない、近年のライフスタイルに沿った製品と言える。
テーブルLIA(リア)もセバスチャン・ヘルクナーの作品で、あるバレエダンサーの腰に巻かれたチュチュをイメージした波打つような成形合板の脚部が特徴。アルミプロファイルが取り付けられた一本の足になっている。
実はこのショット、10個の異なるplacesを提案の#01「Feel at ease」のシーン。「パートナーと2人で丁寧にいれたコーヒーを楽しむ」というペルソナに沿ったもので、ここでの時間を大切にしたくなる。MARENCOと一緒でも空間になじみ会話も弾みそうな、テーブルを囲む時間がテーマのコーディネートだ。
日常こそが貴重。大人だけの贅沢な時間との両立
今回の新製品のもう一つの軸が、STELO COMFORT(ステロ コンフォート)だろう。72cmと64cmの2つの高さ、材料はオーク無垢材と大理石から選べ、テーブルの端までしっかり使える楕円のほか、正方形もあらゆる角度からアプローチしやすくほどよい距離感を得やすい丸みを帯びた設計が特徴だ。
ゲストルームと仕事場を両立したい人から、テレワークだが居心地のいい空間にしたい人、ソファで家族を感じながら仕事もでき、みんながここに寄ると楽しい空間にも仕立てられる──。まさに時間や使い方を自分流にしたい人にうってつけの製品だ。
このショットは、「places」の#02「Relaxing brunch」。新しい一日の始まりをゆったりとスタートさせる大人の優雅な時間を感じさせる。
「places」の#04「Salon」では、KAIA LOUNGEとSTELO COMFORTと組み合わせ、柔らかな午後の光を浴びながらティータイムを楽しむシーンがイメージされている。
「places」の#05「Deep in thought」は、都会の喧噪を離れたテレワーク環境で思考が研ぎ澄まされていく瞬間をイメージしている。
そのほかにも、アルフレックスジャパンのHPには「places」が掲載されている。これらを参考にすることで、自分なりの空間を編集してみてはどうだろう?
工夫満載のテレビラックにワイドタイプが加わる
リビングシアターファンに朗報だ。配線周りや放熱にまで配慮が行き届いたスマートTVラックVISTA(ヴィスタ)に、これまでの幅1600、1900、2200mmの3タイプに加え、2400mmのワイドタイプの受注が始まった。テレビの大型化と動画配信サイトの普及により、TVラックのニーズが高まったことの証しと言えるだろう。
・高級家具アルフレックス初のTVラックVISTA。デザインだけでなく配線や放熱にも配慮
(取材/文・fy7d)
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