人気少女マンガを映画化した『カノジョは嘘を愛しすぎてる』が12月14日に公開となり、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶で、ヒロインの理子を演じた大原櫻子が主演の佐藤健からサプライズで花束を手渡され、号泣した。
この日登壇したのは、佐藤と大原のほか、三浦翔平、窪田正孝、水田航生、浅香航大、吉沢亮、森永悠希、相武紗季、反町隆史、音楽プロデューサーの亀田誠治、小泉徳宏監督の計12名。
本作は、佐藤演じる天才サウンドクリエイターの小笠原秋と、大原扮する普通の女子高生から突如スターへの階段を駆け上がる天才の歌声を持つ女子高生・小枝理子との恋を描いたラブストーリー。劇中には、秋がかつて所属し今でも全楽曲を手がけている人気のCRUDE PLAY(通称クリプレ)と、理子がヴォーカルをつとめる形でデビューするMUSH&Co.(通称マッシュ)の2つのバンドが登場する。それぞれ映画の枠から飛び出しデビュー。クリプレが6回、マッシュが8回のライブを行ってきた。
クリプレのヴォーカルを演じた三浦は、役者と畑が違って大変だったのではという質問に「たぶん、みんな思っていると思うけど、短い間ですが良い意味で勘違いさせていただきました」と超人気バンドを演じたことを喜び、会場内は大笑い。「僕たちは解散したんですけど」と続けると、司会から復活の可能性を聞かれ、「もし、この映画がみなさんのおかげでヒットしたら、また復活するかも知れません」と答え、拍手を浴びていた。
一方、マッシュのヴォーカルを担当した大原は、マッシュとしての8回のライブを振り返り、「撮影でエキストラの前で演奏させていただいたときに、生でお客さんとふれ合える楽しさをすごく感じていて楽しかった」とコメント。森永も「行くところ行くところで、どうやったらお客さんが楽しんでくれるかなっていうのを、3人でニコニコしながら話してました」と答え、会場を沸かせていた。
その後、5000人のなかからオーディションを勝ち抜き本作でデビューし、理子役を射止めた大原が、オーディションに受かってから今日までの大変な日々を司会に促されトーク。だが、その間に隣に立っていた佐藤が、無言のまま舞台袖に引っ込んでしまうと、不安げな表情に。それでも司会からの質問には丁寧に答え、トークを続けていた。
すると司会が「そんな大原さんに今日はある方が何かをご用意しています」と話し、花束を持った佐藤が登場。実はこれは、司会と佐藤のみが事前に知っていたサプライズ。大原に向かって佐藤はこの日が映画の公開初日で大原にとってかけがえのない記念日であると切り出した。
次いで「人はシンデレラストーリーというかもしれないけど、本当は君がオーディションを受けると決めたときから、そして理子役をやると決まったときから、撮影期間中、撮影が終わってから今日まで、日々誰よりも努力をしてきた成果であることを僕はよく知っています。あなたが理子役で本当に良かったです。おめでとう」とこれまでの努力をたたえると、大原は感極まり号泣。
会場からは大きな拍手が巻き起こり、三浦からは「あ〜あ、泣かせちゃった。責任とれよ」と野次られていた。
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