山田洋次監督『小さいおうち』が歌舞伎座でプレミア。映画の上映は新装後初!
山田洋次監督が初めてラブストーリーに挑んだ『小さいおうち』。この映画の歌舞伎座プレミア試写会が12月26日に行われ、主演の松たか子をはじめ、黒木華、吉岡秀隆、倍賞千恵子、橋爪功、吉行和子、室井滋、中嶋朋子、ラサール石井、夏川結衣、小林稔侍、市川福太郎、秋山聡と山田洋次監督の14名が舞台挨拶を行った。
本作は中島京子の直木賞受賞作を映画化した作品。東京郊外の“小さいおうち”で起こった小さな恋愛事件の真実を、昭和と平成の2つの時代を通して描いた意欲作。昭和初期、東京郊外に佇む赤い屋根の家に奉公していた女中タキが見て封印した“秘密”が、60年の歳月を超えて紐解かれていく。
この日は歌舞伎座が新開場後、初の映画上映となり、山田監督は「新開場後の歌舞伎座で初めての映画上映に僕の作品が選ばれて光栄です。歌舞伎座にふさわしい映画であるように、みなさんの期待を裏切らない作品であるよう願うのみです」と挨拶。
昭和初期の“小さいおうち”に住む平井家の奥様・平井時子役を演じた松は「私が演じた時子という役は共感を呼ぶかどうか微妙な役なのですが、こんな女性もいたんだと思いをはせながら見てもらえたらと思います」と語り、平井家の女中タキ役の黒木は「私が演じた昭和時代のタキは、平成時代の倍賞さんへと繋がっていく役なのですが、松さんが演じられた時子奥さんのことをずっと見守っていて、色んなことを目撃します」と自身の役柄について説明した。
タキの元奉公先の主人・小中先生役を演じた橋爪は「舞台から見ると、こんなに観客席が幅広いとは。高校生の頃、歌舞伎座には3階席の立ち見に何度も通いました。まさかその歌舞伎座の舞台に立てるとは。小林稔侍さんと一緒に舞台の床をギシギシと踏みしめてます(笑)」とコメント。その妻・小中夫人役を演じた吉行も「『東京家族』に続いて山田監督の作品に出られて嬉しいです」と話すと、「一生踏めないであろう、この歌舞伎座の舞台に立てて嬉しいです。『東京家族』ではいい旦那さん役だった橋爪さんが、今回は結構冷たくて不満なんです(笑)」と、それぞれ歌舞伎座の舞台に立った気持ちを交えながら語った。
また、時子の姉・貞子役に扮した室井も「歌舞伎座の舞台に立てて緊張しています。ラサール石井さんに『女性が舞台に立っても大丈夫ですか?』って聞いたら、『相撲じゃないんだから』と言われました(笑)」と歌舞伎座について触れると、晩年のタキ役を演じた倍賞も「歌舞伎座へは、SKD(松竹歌劇団)時代に何度も勉強にきて、『下町の太陽』がヒットした時に、歌いながら登場するというのをしたことがあります(笑)」と振り返った。
一方、時子の夫・平井雅樹役を演じ、この日は仕事のために歌舞伎座に来られなかった片岡孝太郎は、ビデオメッセージで「私のホームグラウンドの歌舞伎座で舞台挨拶ということで、ぜひ伺いたかったのですが、現在京都の南座で公演をしていて伺えずに残念です」と述べ、これについて妻役の松が「来られなくて本当に残念です。あとで『大丈夫だったよ』となぐさめてあげます」と話していた。
『小さいおうち』は2014年1月25日より全国公開となる。
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