【2013年映画ベスト6/若手監督に注目 日本編】イチオシは“ミズタク”主演のこの作品!
2013年も良作がたくさん上映されました。みなさんは、映画館へ何度足を運びましたか? なかには1度だけでなく、2度、3度と見に行きたい!と思わせる作品もあったはず。ここでは、これからの映画界を引っ張っていく若手映画監督による作品に注目。日米、それぞれ3作品を選出しました。まずは日本編から!
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『舟を編む』
NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のミズタク役でも注目を集めた松田龍平主演による人間ドラマ。出版社の営業部から辞書編集部に異動になった主人公が、個性の強い編集部メンバーらと辞書作りにまい進していく。これまで飄々とした役柄の多かった松田が、言葉オタクの主人公・馬締(まじめ)を好演。前半のおどおど感と、成長していく様が微笑ましい。馬締が一目ぼれする芯のしっかりしたヒロインには宮崎あおい。2012年の本屋大賞を受賞した三浦しをんの同名小説を、弱冠30歳の石井裕也が手堅く映画化したユーモアを盛り込みつつ、じんわりさせる秀作。個人的には今年のベスト1作品である。
『横道世之介』
こちらは『パレード』『悪人』の吉田修一の新聞連載小説がベース。大学進学のため、長崎から上京した“横道世之介”が、さまざまな人々と出会いながら青春の日々を過ごしていく。原作からの取捨選択もうまく、映画独自の世界観を構築した。一度聞いたら忘れない珍しい名前と、お人よしの性格で人々の心に深く印象を残す主人公・世之介を高良健吾がナチュラルに、彼の恋人となる押しの強いお嬢様キャラ・祥子を吉高由里子が印象的に演じて可愛らしいカップルを作り上げた。監督は『南極料理人』の沖田修一、36歳。
『凶悪』
公開時、かなりの話題を呼んだ衝撃作。ベストセラーノンフィクション「凶悪−ある死刑囚の告発−」を39歳の白石和彌監督が映画化。ジャーナリスト役の山田孝之が、ある死刑囚から事件のてん末を告白される。死刑囚・須藤に扮したピエール瀧と、彼が先生と呼ぶ事件の首謀者の男役、リリー・フランキーの怪演が観客を戦慄させ、特にピエール瀧の異質さに釘づけになる。公開当初は、難しい題材に観客の反応・入りも心配されたが、蓋を開けてみれば、監督の見事な演出とキャスト陣の演技が相まって高い評価を受け、興行的にもまずまずだった。(文:望月ふみ/ライター)
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