R15指定! 人の欲望暴く『ビリーバーズ』予告編
山本直樹の漫画「ビリーバーズ」を城定秀夫監督で実写化した『ビリーバーズ』が7月8日より全国公開される。このたび、予告編と場面写真が公開された。
ある孤島で、2人の男と1人の女が共同生活を送っていた。俗世の汚れを浄化し”安住の地”へ出発するための修行なのだが、ほんの僅かなほころびから、3人は徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆく……。
予告編では、前半の長閑な孤島生活から一転、後半はカオスな世界に突入。主演の磯村勇斗が地べたに押さえつけられ、「強制終了」と呟く意味深なシーンで終わる。
第三本部長を演じた毎熊克哉は、本作品の世界観を次のようにアピールした。
「とんでもない問題作がこの世に! 生まれ出て。ほっぽり出されて。どうやって生きていこうかと路頭に迷い。何かを信じてしがみつき。騙されて。交差して。またひとりぼっち。でもまた信じたい。努力しなければ。僕は第三本部長という役を演じました。この映画には希望があるはず! お楽しみに」
原作者で、本作品にカルト団体の「先生」役で出演している山本は、「初弾着、初血糊という貴重な経験をさせていただきました。個人的にはこっ恥ずかしい限りですが、楽しんでいただけたら幸いです。原作者として自分が 20 数年前に書いたセリフを面白がり、感銘を受け、笑えたというのは、城定監督と役者陣の素晴らしさによるものなのでしょう」と感慨深げだ。
また、曽我部恵一による不穏且つ繊細な主題歌「ぼくらの歌」が作り出す不穏かつ繊細なサウンドトラックにも注目だ。曽我部は次のように語った。
「山本直樹×城定秀夫。透明なエロスとタナトスが真っ赤に爆発するに決まっている。そんな映画に音楽をつけろと。強大な思想に幻惑され、絡め取られていく個人の純情。自分の何かが間違いを、バグを起こすような方向に行け行けと、自らを鼓舞しながら音楽を作った。それで、ぼくの中のエロスとタナトスも、この夏のなかで少しは解放されたようです」
映像化不可能といわれたヒューマンサスペンス
本作品は、山本直樹の漫画「ビリーバーズ」を原作とする、とある孤島で生活をする2人の男と1人の女の物語。
男の1人は「オペレーター」、女は「副議長」、もう1人の男は「議長」と互いに呼び合い、揃いのTシャツを着ている。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人は、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送り「安住の地」へと旅立つ日に思いを馳せていた。朝の瞑想、昨晩見た夢の報告、テレパシーの実験、といったメールで送られてくる不可解な指令を実行し、時折届けられる僅かな食料でギリギリの生活を送る──。それらすべてが、性欲や過度な食欲に物欲といった俗世の汚れを浄化し「安住の地」へ出発するための修行なのだ。だが、飢えとの戦い、突如現れた外界からの侵入者、ほんの僅かなほころびは、徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆく……。
『ビリーバーズ』は7月8日より全国で順次公開される。
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