ウクライナ侵略戦争を描いた、今こそ見るべき作品が緊急公開!
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ウクライナの名匠ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチが放つ珠玉の2作『アトランティス』『リフレクション』
2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻から2ヵ月以上経った今もなお戦禍にあるウクライナ。
このたび、ウクライナ映画界の俊英として世界中の期待を集めるヴァレンチン・ヴァシャノヴィチが監督・脚本・撮影・編集・製作を手がけた『アトランティス』(19年)と『リフレクション』(21年)の2作品の緊急公開が決定した。6月25日から、シアター・イメージフォーラムをはじめ、全国で順次公開される。
また、それぞれの作品のポスタービジュアルも決定した。
2025年を舞台に、元兵士の“生”のはかなさと“愛”の尊さを描いた近未来のディストピア映画『アトランティス』と、敵の捕虜となった外科医の運命を、純真な少女の視点を交え、驚くべきショットの連続で凝視した『リフレクション』。
『アトランティス』では“戦争終結後の2025年”が、『リフレクション』では“戦争のはじまりの2014年”が描かれ、今年2月24日のはるか前から戦争が行われ、ウクライナはその脅威にさらされてきたという事実を我々にまざまざと知らしめる。
監督のヴァレンチン・ヴァシャノヴィチは、ウクライナ映画史上屈指の傑作との評価を得た『ザ・トライブ』(14年)に製作・撮影・撮影で参加するなど、ウクライナを代表する映画人として高く評価されている。
『アトランティス』は2019年ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞、2019年東京国際映画祭審査委員特別賞をそれぞれ受賞し、2020年の米アカデミー賞長編国際映画賞ウクライナ代表に選ばれ、『リフレクション』は、2021年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選出されるなど、いずれの作品も世界的な注目を集め、高く評価されながら、これまで日本では劇場公開されなかった。
今年3月、この2作品の上映およびウクライナ映画人支援のための寄付を集めるクラウドファンディングが「ウクライナ映画人支援上映 有志の会」により行われ、目標額を上回る5,994,500円を集め、3月29日から31日の3日間、東京・渋谷のユーロスペースとユーロライブにて上映された。
上映後の満足度も高かったものの、限定上映ゆえに鑑賞を希望しながらも叶わなかったという声も多く、このたび満を持しての劇場公開となった。
今も戦禍の現実を撮影し続けているヴァシャノヴィチ
ヴァシャノヴィチ監督独自の研ぎすまされた写実性と様式美が融合した映像世界は、かすかな希望のありかを模索しながら、ウクライナの今を“目撃”することを我々に要求する。
これまでウクライナがたどってきた過去と、これからのウクライナが辿るであろう未来を鮮明に映し出した珠玉の2作品を、どうかスクリーンにて目撃していただきたい。
なお、2月のロシア侵攻以降、ヴァシャノヴィチ監督はカメラを携え、戦禍の現実を撮影していると伝えられている。彼の無事を祈らずにいられない。
ヴァシャノヴィチ監督による2作品『アトランティス』『リフレクション』は、6月25日から、全国で順次公開される。
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