壁から金庫を引っ剥がす荒っぽい犯行も
17日(現地時間)から開催される第75回カンヌ国際映画祭では、昨年起きた窃盗事件を受けて、映画祭に参加するセレブたちに注意を促している。
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南フランス有数のリゾートであるカンヌには、映画スターをはじめ多くのVIPが世界各国から集まるが、彼らの金品を狙う窃盗犯も現れる。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大で中止になった映画祭だが、昨年は7月には参加者のワクチン接種証明、PCR検査の陰性証明の提示を義務づけるなど感染対策を施して、2年ぶりにリアル開催した。
ところが、期間中にイギリスの女優ジョディ・ターナー=スミス(ある視点部門の『After Yang(原題)』に出演)のネックレスが滞在先のホテルの客室から盗まれる事件が起きてしまったのだ。
ターナー=スミスが滞在先のホテル・マリオット・ラ・クロワゼットのスイートルームで生後15ヵ月(当時)の娘と朝食を取っている間、犯人はホテルのスタッフを装って部屋に侵入し、盗んだと見られている。彼女は『After Yang』のプレミアでグッチのゴールドとダイアモンドのアクセサリーを着け、プレミア終了後に直ちにグッチに返却したが、犯人はまだ彼女の手元にあると考えていたようだ。結局犯人は数万ユーロ相当のジュエリーを物色し、Variety誌の記事によると、彼女の母親の婚約指輪も含まれていたという。
カンヌでは2013年に、映画祭の最高賞パルムドールのトロフィーを制作するショパールの宝石100万ドル(約1億2800万円)相当が、同ブランドの社員が滞在していたホテルから盗まれる事件が起きている。この時はなんと、客室内の金庫を壁から引き剥がすという荒っぽい犯行だった。この年はさらに、セレブの滞在先として最高級の1つであるオテル・デュ・キャップ・エデンロックでもドゥ・グリソゴノ社の200万ユーロの(約2億6000万円)ネックレスの盗難事件が起きた。
昨年の映画祭はまだパンデミック渦中ということもあり、参加者数も抑えて厳しい感染予防対策をしていたこともあり、セキュリティ面ではむしろ安全だった。
だが、以前の華やかさを取り戻しつつある映画祭は今年、イギリスの警備会社「ウエストミンスター・セキュリティ」を雇った。同社の担当者は「Daily Mail」紙の取材に、窃盗団はセレブたちの滞在先の従業員たちからスケジュールを聞き出し、パーティに紛れ込んで犯行を企てるとコメント。セレブが安心して滞在できるよう厳重な警備を敷くと同時に、滞在先でも十分警戒するよう呼びかけている。
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