カンヌ映画祭が開幕、ゼレンスキー大統領もスピーチ「未来は映画にかかっている」
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『カメ止め』仏リメイク版がオープニング上映、竹原芳子も登壇
5月17日(現地時間)、フランスで第75回カンヌ国際映画祭が開幕した。
日本の『カメラを止めるな!』をリメイクしたフランス映画『キャメラを止めるな!』がオープニング上映された開会セレモニーには、サプライズでウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領がキーウから中継で参加し、「私たちの未来は映画にかかっているのです」とスピーチした。
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「1つお話ししましょう。その物語は始まりではなく、結末が最も重要です。その結末はもう書かれている」と切り出したゼレンスキー大統領は「20世紀の最も恐るべき独裁者は映画を愛しました。でも残されたのはドキュメンタリーに出てくるあの恐ろしい映像の数々です。今、苦しめられている人々を見ない日はありません。マリウポリをご覧になったでしょう。劇場がロシアの爆撃を受けました。あなたたちが今日集まっている劇場とよく似ていいました。そこの地下に避難していた人々は民間人でした」と語ったゼレンスキー大統領は、大統領就任前は人気コメディアンで俳優だった。
大統領はサイレント映画時代から活躍した偉大なコメディアン、チャーリー・チャップリンの名を挙げ、「私たちには新しいチャップリンが必要です。映画が無声ではない、今の時代に」と語り、最後に「お聞きいただいている皆さんに、絶望しないでくださいと言いたい。憎悪は消えてなくなり、独裁者は死にます。私たちには映画が必要です。結末がいつも自由の側になるように、映画はその結末を確実にするものなのです」と結んだ。
今年はレッドカーペットにもジュリアン・ムーアやレベッカ・ホール、ラシャーナ・リンチなどスターが集まり、華やかに幕を開けた。『キャメラを止めるな!』の上映には、日本からオリジナル作に出演した竹原芳子も出席した。
映画祭は28日(現地時間)まで開催される。
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