Aぇ! group 佐野晶哉、音楽と芝居の神に愛された男が『20歳のソウル』で映画デビュー!<前編>
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複数の楽器を操り、カラオケ番組では100点を獲得!
関ジャニ∞の横山裕プロデュースで結成された関西ジャニーズJr.内のグループ、Aぇ! groupの佐野晶哉(20歳)が、実話を元にした青春感動作『20歳のソウル』で映画デビューを果たした。同作品でピアノやドラムを披露する佐野は、秋山純監督に「この役ができる俳優は1人しかいない」と言わしめた逸材だ。そこで、今回は佐野の恵まれた才能と魅力を分析する。
まずはプロフィールから。
佐野晶哉(さの・まさや)
生年月日:2002年3月13日 出身地:兵庫県 血液型:B型
趣味:作曲・ギター・ドラム・サックス・ピアノ
特技:カラオケ100点
(ジャニーズJr.公式エンタメサイト『ISRAND TV』より)
趣味、特技欄を見れば、佐野がいかに音楽に造詣が深いか一目瞭然。まずは特技の「カラオケ100点」について。佐野は、バナナマン司会の特番『生放送で満点出せるか 100点カラオケ音楽祭』(TBS)の2022年1月放送回に出演。大阪城をバックにした寒空の中、Aぇ! groupのメンバーに見守られながら、関ジャニ∞の「友よ」を歌い、見事100点をたたき出した。全国の視聴者からすれば、決して知名度が高いとは言えない佐野だが、ただ「100点を取るため」の歌唱ではなく、タイトル通り、友=メンバーに対する思いを乗せた熱唱に、胸打たれた人も多かったであろうと思う。
これだけの歌唱力であれば、当然、グループのメインボーカルかと思いきや、実はそうではない。Aぇ! groupのメンバーには、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)でおなじみの草間リチャード敬太、ジャニーズで初めて国公立大学に現役合格(2022年3月に卒業)、単独表紙を飾った「週刊朝日」(2022年4/22号)で勉強法などを語った福本大晴、NHK連続テレビ小説『スカーレット』でヒロイン役の戸田恵梨香の義理の弟役を演じ、「きれいなジャイアン」の異名でSNSを沸かせた正門良規、元V6の坂本昌行主演の大ヒットミュージカルにも出演、ハイトーンボイスのメインボーカル末澤誠也、舞台作品やコントの台本も手がける小島健、という多彩なメンバーがそろう。そのメンバーの中にあって、佐野は「最年少最多彩」というキャッチフレーズ(草間作)がついている。
ヤングシンバを演じた若きミュージカル俳優がジャニーズに!
そもそも佐野は、子どもの頃よりミュージカルを習い、かの劇団四季『ライオンキング』にてヤングシンバ役を演じていたのだ。となると、その類い希なる歌唱力、表現力に疑いの余地はない。
そして中学時代は吹奏楽部に所属し、サックスを担当。高校の音楽科から音楽大学の作曲科に進学した。そんな音楽エリートの佐野がジャニーズに入所したのは2016年、14歳の頃。堂本光一主演のミュージカル『Endless SHOCK』に感銘を受けてのことであった。
入所半年後、コンサートリハーサル中に「ドラムはできるか?」とスタッフに聞かれた佐野は、ドラム未経験であったにもかかわらず、「できます」と即答。猛特訓の末、なんと2週間後の本番で披露したという逸話がある。筆者は佐野のドラム初披露姿を実際に目にしたのだが、とても2週間のみの練習とは思えないクオリティであったことを鮮明に覚えている。このコンサートを機に正門良規(ギター)、小島健(キーボード)の3人でバンドトリオとして活動、2019年にはトリオ全員がAぇ! groupのメンバーに選出され、6人グループとなった。その後、佐野はますますドラムの腕を上げ、超絶難易度のオリジナル曲「PRIDE」では血豆ができるほどの練習、ツインペダルでバスドラムを叩くというレベルにまで達したという。
スパルタ番組で磨かれた演技力とお笑い力
Aぇ! groupのレギュラー番組『THE GREATEST SHOW-NEN』(ABC/関西ローカル)のコンセプトは“本気の舞台”。一流舞台演出家や脚本家の指導を受けながら、毎月1本のハイペースで舞台作品を仕上げていく。2020年11月の放送開始から約1年半の間に12本の作品を番組内で上演。特別公演では、『カメラを止めるな』の上田慎一郎監督の指導も受けた。
そんな「演劇虎の穴」的な番組でめきめきと演技力をつけているAぇ! groupのメンバー6人だが、なかでも佐野は、超短編劇を積み重ねて1つのストーリーとする第12回公演『大暴力』で幼稚園児から彼女役までメンバー最多の8役を披露している。
ザ・プラン9のおーい!久馬作・演出の第11回公演『WARAKASHI~笑か師』では、メンバー全員がリアルなお笑い芸人役を熱演。稽古場での即興物ボケで大活躍した佐野は、現役芸人でもあるおーい!久馬に「芸人に混じっても普通にウケるレベル」と言わしめた。
ちなみに佐野は、関西ジャニーズJr.の舞台やライブのコントコーナーで、毛皮をはおった金持ち婦人役や、サリーを着た三つ編みヘアのヨシ子役など、クセの強い役をかなり振り切った芝居で見せ、毎度、おいしいところをかっさらっていくのだ。
そんな佐野の音楽と芝居とお笑いの才能がさく裂したのが小島健を中心に、メンバー自ら作・構成・演出(企画・プロデュースは関ジャニ∞の大倉忠義)を手がけた舞台『THE BEGINNING~笑劇』(2022年1月~3月、東京、大阪で公演)だ。
佐野はブロードウェイさながらのオープニングナンバーを作曲(作詞は小島)、『アラジン』のジーニーばりの歌唱力を披露し、コメディ俳優としての力量も見せつけた。<後編>へ続く。(文:うさぎ文体研究所)
『20歳のソウル』は、2022年5月27日より全国公開。
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