第64回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品されていた山田洋次監督の『小さいおうち』(英題:The Little House)で、女優の黒木華(くろき・はる)が最優秀女優賞にあたる銀熊賞<Silver Bear for Best Actress>に輝いた。
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現地時間2月15日午後7:00(日本時間2月16日午前3:00)から行われた同映画祭の授賞式で発表され、黒木は日本人女優としては史上4人目、また、23歳での銀熊賞受賞は日本人女優として最年少となる。
黒木は授賞式で「グーテンアーベント(こんばんは)」とドイツ語で挨拶すると「まさかこの場に立てるとは思っていなかったのでドイツ語をもう少し勉強していればよかったと後悔しております」とコメント。「この場に立てるのは、本当にこんなに素晴らしい映画を作ってくださった山田監督のおかげです。とても感謝しています。みなさんにこの映画を気に入ってもらえたと思うとすごく嬉しいです」と喜びを語った。
続いて行われた受賞記者会見でも改めて「すごく嬉しいです。(喜びで)飛び上がりそうになりました」と話すと、3大映画祭の1つベルリン国際映画祭でトップになったことについては「私がトップに立ったのではなく、作品が評価されて、この賞を受賞できたと思っています。私は地道に頑張らなきゃなと思います。本当に、ここに来られたのも監督のおかげですし、タキちゃんという役をやらせていただいたのも、ラッキーだったなと思っていますので、みんなで喜んで、私は、これから、自分にできることを頑張っていきたいなと思います」と答えた。
また、山田監督との仕事に関しては「すごく刺激的な現場でした。監督は、ずっとチャレンジし続けていて、若々しくて、素敵な方です。そんな監督を見ていると私も『もっとついていかなきゃ』という気持ちで毎日楽しかったです」と振り返り、本作で演じたタキちゃんと自身の共通点を尋ねる質問には「私もタキちゃんのように静かにそこにいる人だと思うので、そこは似ているかなと思います。でも、あんなに女性的にいられるかなと思うと、ちょっといられないかなとも思いますね。素晴らしい日本の女性ですよね」と答えていた。
なお、前述したように、同映画祭銀熊賞は過去に、1964年(第14回)の今村昌平監督『にっぽん昆虫記』・羽仁進監督『彼女と彼』で左幸子、1975年(第25回)の熊井啓監督『サンダカン八番娼館 望郷』で田中絹代、2010年(第60回)の若松孝二監督『キャタピラー』で寺島しのぶの3人が受賞しており、黒木で4人目となっている。
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