小林聡美が初共演・宮沢りえを高評価「本当にもう、わたしより大人。みたいな感じ」
直木賞作家・角田光代の長編小説を映画化した『紙の月』。宮沢りえが主演することがすでに報じられていたが、今回、新たなキャストが発表され、池松壮亮、田辺誠一、近藤芳正、、石橋蓮司、小林聡美の共演が明らかになった。
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原作は、真っ当な人生を歩んでいたはずの平凡な主婦が起こした巨額横領事件を描いたサスペンス映画で、第25回柴田錬三郎賞を受賞。今年1月からNHKで原田知世主演でドラマ化もされ、話題を呼んでいた。映画版では鬼才・吉田大八監督がメガホンを執り、池松は主人公・梨花と不倫する大学生を、田辺が梨花の夫を、梨花が契約社員として勤める銀行の上司を近藤が、資産家の顧客を石橋が、映画オリジナルのキャラクターとなる先輩銀行員を小林が演じる。
宮沢が演じるのは矛盾と葛藤を抱えながら堕ちてゆく主人公・梨花で、映画主演は7年ぶり。作品については「大八監督の作品がとっても好きで、作品がそれぞれ、独特な空気感を醸し出しているので、今回はどんな作品になるのかとても楽しみです。孤独でストレスの溜まる役ですけれど、最後を駆け抜けるまで頑張ってすごしています」と手応えを感じている様子。
また相手役をつとめる池松については「タフな部分と繊細な部分を両方とも激しく持っていて、無表情のなかにすごく沢山の表情を持っている人で、いい意味で余計なことをせずに居られる人だと思います。一緒にやっていて学ぶところがいっぱいあって、年齢を超越して、すごく素敵な俳優さんだと思っています」と絶賛。
先輩銀行員を演じる小林についても「本当に絶妙な言葉の表現や、タイミングの持ち方など、コメディエンヌの才能にとても憧れていて、そんな聡美さんとお芝居で対話ができることが幸せ。聡美さんは画面のなかにリアルに存在してらっしゃる方なので、一緒にお芝居をしていても、演じている感じがどこかに吹き飛んでいきそうなぐらいリアリティのある表現をされる方」と、俳優としての素晴らしさを称えた。
一方、小林も宮沢のことを「初対面ではなく、お芝居の楽屋などでお目にかかった事はありましたが、一緒にお仕事をさせて頂くのは初めてになります。本当にもう、わたしより大人。みたいな感じです(笑)」と高く評価した。
『紙の月』は1月27日にクランクインし、3月中旬にクランクアップ予定。来年、公開されるという。
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