北川景子「家庭と仕事の両立で切羽詰まっていた私には目から鱗の明るさ」激動の時代生きた女性役に刺激受ける

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映画『ラーゲリより愛を込めて』
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嵐・二宮和也主演の新作映画『ラーゲリより愛を込めて』に、女優の北川景子が出演することが分かった。ティザービジュアルと30秒の特報映像が解禁された。

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北川景子、二宮和也と初共演 過酷な運命に立ち向かう夫婦演じる

本作は、女性作家・辺見じゅんの同名ノンフィクション小説を原作とし、実在した人物・山本幡男(やまもと・はたお)にスポットを当てたヒューマンドラマ。第二次世界大戦終了後の1945年、零下40度に達するシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留されて捕虜となった60万人超の日本人の中にあって、希望を捨てずに懸命に生きた山本の壮絶な半生を描く。

北川が演じるのは山本幡男(二宮和也)の妻・山本モジミ。第二次世界大戦中に家族と共にハルビンで過ごしていた中、突然の空襲により幡男とは「日本で落ち合おう」と約束を交わし、離れ離れに。幡男はそのままシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留されたため生存状況がわからない中、幼い4人のこどもたちと共に激動の時代を懸命に生き抜いた実在の女性を北川が熱演する。

出演にあたって北川は「この作品は、たくさんの愛の物語です。脚本を読み、終戦後10年が過ぎてもダモイ(帰国)への希望を捨てなかった男たちの、故国への、妻への、子どもへの、母への、それぞれの思いに胸が締めつけられました。どのような厳しい状況に置かれても、明るく、前向きに、諦めないこと、生きる希望を捨てないこと。それはとても難しいことだと思います」とコメント。

二宮演じる山本幡男について「温かく、優しく、強い人だと思います。幡男さんの言葉の一つ一つは、現代の社会で生きる私たちにも必要な教えばかりでした」と話し、二宮との初共演を振り返って「お会いした日からもう幡男さんでした。ああ、モジミさんはこの人を愛したのだなと、二宮さんを見て理解しました。そういう意味では役作りには苦労しませんでした。私は所々の出演でしたし日本で帰国を待つ側でしたので、子どもたちとの楽しい家庭での何気ないシーンや、幡男さんとの若かりし頃の幸せなシーンなどがあって楽しい撮影でした。瀬々監督と初めてご一緒しましたが、作品作りに妥協のないストイックさと、冗談を言って組を笑わせてくださるお茶目なところ、私は先にアップしてしまったのですがもう少し見ていたかったです。そして何より、主演の二宮さんと、二宮さんのまわりの男性陣がとんでもなく魂を燃やして、命を削って演じられている姿を早く皆様に見ていただきたいです」と語った。

また自身が演じるモジミに関して「子ども4人を抱えながらも、希望を決して捨てず、『必ず帰る』という幡男さんの言葉を信じ夫の帰りを待ち続けました。子どもが4人もいる戦後の生活は決して楽ではなかったと思いますが、持ち前の明るさと大らかさで、教員の仕事もこなし、家事(苦手だったようですが)も義母の助けを得ながら一生懸命にやられていたそうです。なんて前向きで、強い人なのだろう、私も同じ状況で同じようにポジティブに考えられるだろうか? 家庭と仕事の両立で切羽詰まっていた私には目から鱗の明るさでした。モジミさんは海に囲まれた場所で育ち、戦後も隠岐島で過ごしたそうです。美しい海が広がり、風が通る場所で育ったから、モジミさんもひらけた大きな心を持っていたのかもしれません。一歩外に出れば、どこまでも続く広い海で、この海も、空も、ラーゲリにつながっているだろうか、あの人もまた同じ海を、空を、見ているだろうかと、思いを馳せながら過ごした日々だったのではないかと思いながら演じました」と話した。

ティザービジュアルは、「帰国(ダモイ)を、信じて。」というキャッチコピーと共に、手紙を手に遠くの地へ思いを馳せる幡男とモジミの姿が印象的。運命に翻弄されながらもお互いを思い続け、強い絆で結ばれた夫婦であることを感じさせる。

特報映像(https://www.youtube.com/watch?v=Yei59rYSWpM)では、シベリアの猛吹雪の中で倒れる仲間に肩を貸し、ロシア語で必死に訴えかける姿からは幡男の優しくも芯の強い人柄を感じさせます。そして、夫の帰国を信じて疑わないモジミと、約束を忘れずモジミを思う幡男。遠く離れた場所にいる互いへ思いがあふれ、涙する2人が映し出されています。

『ラーゲリより愛を込めて』は12月9日より全国公開。