【今日は何の日】恐怖の日、一番怖いのは人間かも!? 胸糞が悪すぎるヒトコワ系ホラー映画
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今日、6月6日は恐怖の日。キリスト教では悪魔サタンや悪魔主義的なもの、反キリストにつながる数字とされ、「悪魔の数字」「不吉な数字」とされている数字「666」にちなむ記念日だ。
ホラー映画の中には、心霊系やゾンビものなどさまざまなジャンルが存在するが、なんだかんだ一番怖いのは人間…のような気がする。そこで今回は、ヒトコワ系のホラー映画を2本紹介しよう。
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カンヌで退席者続出、ビデオ発禁運動が起きた『ファニーゲーム』
バカンスのために湖のほとりの別荘にやってきた3人家族。しかし、卵を借りに訪ねてきた2人の男を家に招き入れたがために、一家は悲惨な結末を迎えることとなる…。
あまりの後味の悪さにカンヌ映画祭出品時は退席者続出、ロンドンではビデオの発禁運動まで起きたという逸話を持ち、“胸糞映画”としてよく紹介される本作。カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞した『白いリボン』(10年)や『愛、アムール』(13年)などのミヒャエル・ハネケ監督の初期の代表作だ。
男2人の理不尽なファニーゲームに巻き込まれ、痛めつけられる家族の姿は見ていて本当につらい。最後の最後でピンチを回避し逆転できるような、そんな伏線らしきものもいくつかあるのだが、視聴者の期待をことごとく裏切り絶望の底に叩きつける。
極めつけは「時間を巻き戻すリモコン」まで登場し、家族がやり返そうにも男に時間を巻き戻される始末。家族の勝ち目は一ミリもなく、理由なき暴力をもはや眺めているしかない…。
本作は、ハリウッド映画へのアンチテーゼを込めた映画らしく、映画のお約束とも言える展開を片っ端から覆していく型破りな作品だ。2人の男たちにイライラさせられ、ストーリーに絶望したなら、もうそれはハネケ監督の術中にハマったようなもの。一番怖いのは、観客の心を先読みしてこの映画を作った監督本人…かもしれない。
白夜の明るさが異様に怖い、A24が生んだ怪作『ミッドサマー』
アメリカの大学生グループが、留学生の故郷であるスウェーデンの夏至祭に招かれる。白夜のもとで行われる華やかな祭りをはじめは楽しんでいた主人公たちだが、次第に村人たちの異様さ、そして奇妙な儀式に巻き込まれていく…。
明るくて綺麗、なのに怖い。これまでのホラーの常識を覆すような発想で衝撃を与えた本作は、気鋭の映画スタジオA24が手がけた作品だ。監督は『へレディタリー/継承』(18年)のアリ・アスター。
『ベニスに死す』(71年)で美少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンが“衝撃的”な役で出演したのも話題を呼んだ。ショッキングな表現が散りばめられながらも、その独特の雰囲気・ビジュアルの美しさにハマる人も続出。細部までこだわって演出されており、考察をして何度も見たくなるようなホラー映画となっている。なお、今年の夏至に『ミッドサマー ディレクターズカット版』を一夜限りで上映するイベントも予定されている(下記参照)。
今年はA24スタジオから『X エックス』、『LAMB/ラム』など期待の新作ホラーが続々公開される。公開を楽しみに待とう。『X エックス』は7月8日公開、『LAMB/ラム』は今秋公開予定。(Y)
【夏至祭】『ミッドサマー ディレクターズカット版』を夏至の夜に一夜限りの上映会
日時:2022年6月21日 20:00~上映スタート
場所:新宿ピカデリー
購入:https://premium-ticket.filmarks.com/event/rp7xlwb2xk6r
主催:プレチケ(Filmarks)
提供:ハピネットファントム・スタジオ
※6/7までに各回45名以上の参加で開催が確定
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