母が突然、余命1週間と宣告されたことから浮き彫りになる家族の姿を描いた『ぼくたちの家族』。この映画のプレミア試写会が4月22日にユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、妻夫木聡、原田美枝子、池松壮亮、長塚京三、黒川芽以、石井裕也監督、早川和真(原作)が登壇し、舞台挨拶を行った。
長男の浩介役を演じた妻夫木は、脚本を読んだときの感想を聞かれ「僕が実際には次男で、どちらかというと(池松)壮亮が演じた俊平役に近いところがあるんですけど、やってやるっていう気持ちをどこかに持ちながら、ずっと演じてました。でも、監督がインする前から、いろいろな種をまいていてくれていたので、僕はそれを育てるだけで良かった」と石井監督の手腕を絶賛。
そう褒められた石井監督は妻夫木について「もともとずっと好きで」と述べ、場内はクスクスモードに。これに石井監督は「いやあ、ヘンなこと言っていないと思うんですけど…」と断りを入れつつ、「男が男に格好良いって思うことってないんですけど、妻夫木さんにはそれを感じていて、いつか一緒にやりたいなってずっと思っていました」と答えていた。
妻夫木扮する浩介の弟・俊平役を演じた池松は、「僕は10年前くらいに妻夫木さんに似ているらしく、結構、いろいろと言われていたんですね。今はこんなになっちゃいましたけど(笑)。そのときからシンパシーを感じていたので嬉しかったです」と初共演の感想を明かすと「やっぱり格好良かったですね」と妻夫木について言及。だが、隣に登壇していた妻夫木から「過去形にするなよ」と突っ込まれ、会場を沸かせていた。
また、浩介の妻・深雪役を演じた黒川は「世の奥様方を代表して、ビシッと言わせていただきました」と自身が演じた妻役について語ると、妻夫木は「いやぁ、本当にビシビシ言ってくるんですよ、うちの鬼嫁が……。(だから)結婚はやっぱり、当分いいかなと思っちゃいました」とつぶやき、苦笑いを浮かべていた。
『ぼくたちの家族』は5月24日より全国公開となる。
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