宮本信子が変身したいのはスターウォーズのヨーダ!「世の中が平和になるように…」
芦田愛菜と宮本信子ら『メタモルフォーゼの縁側』ヒット祈願舞台挨拶
「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の漫画の映画化『メタモルフォーゼの縁側』が6月17日に公開される。このたび、映画のヒットを祈願して、芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、生田智子、光石研、狩山俊輔監督が舞台挨拶を行った。
4月に行われた完成披露イベントで一足先に作品を鑑賞した観客から絶賛の声が届いたことに対し、芦田は次のように語った。
「原作の漫画の雰囲気が好きで、その雰囲気を壊したくないなと思っていたので、そう言っていただけて嬉しいです。原作にない部分のうららは、こういう時はどんな顔をしているかなとかと想像して“うらら像”をつくっていきました」
一方、うららの幼馴染役を演じた高橋は役作りについて次のように語った。
「紡はうららの幼馴染という役柄で、“さりげないイケメン”。イケメンを出すのではなく、イケメンが出ちゃうという意識でやっていました(笑)」
75歳にしてBL漫画にハマる雪を演じた宮本は、劇中の小道具として自身の母親のものを提案したそう。
「母も書道を60歳からやっていまして、ちょうど雪さんと被るところがありました。長い間ひとつのものをずっと使っていたということを表現したくて、監督に相談して母のものを出させていただきました」
雪の娘・花江役を演じた生田は、役作りについて次のように語った。
「海外に住んでいる役どころなので、監督とご相談してちょっと北欧を感じさせるような雰囲気の派手な衣装を選ばせて頂きました」
一方、うららと雪の挑戦を支えるキーマンとして登場する役どころを演じた光石は、次のように撮影を振り返った。
「宮本さんとお芝居できることが光栄でしたね。うらら(芦田)、雪(宮本)、花江(生田)という女性3人のお芝居のシーンをぜひ見て頂きたいです。実の娘の距離感と、新しく出会ったものの娘と匹敵するような年齢の友人という3名の距離感が絶妙ですよねえ」
すろと宮本は照れた様子で次のように返した。
「いまから見るお客さんなのに、困っちゃうわ(笑)。久しぶりに光石さんとお会いして芝居できるから楽しかったです」
タイトルにある“メタモルフォーゼ”にちなんで、変身・変化できるとしたら何になりたいか? という質問が飛ぶ。
芦田は、「猫が家にいるので、猫になりたいです。何を考えているのか聞いてみたいことがたくさんあるので会話してみたいですね」と語る。
一方、宮本は、「スターウォーズのヨーダです。世の中が平和になるようにヨーダの力を借りて……」と、意外な回答で会場を沸かせた。
高橋は、「ヨーダの次で緊張しますが(笑)、鏡が好きなので鏡になってみたいですね。ミラーワールドみたいな、もうひとつの世界があるんじゃないかなと思ってて、その世界をのぞいてみたいなと思います」と、さらにひねりの効いた回答に。
生田が「私は、ガールズKーPOPアイドル! めちゃくちゃかっこよくセクシーに踊ってみたいです」と、言えば、光石は「ミュージシャンになりたかったんです! 楽器とダンスと歌がコンプレックスなので、できる人、すごい尊敬します。楽器をかき鳴らして歌ったり、黒い皮のパンツも履いてみたいですね」と告白、「なんだったら、僕のバンドに入ってもいいんだよ?」と、高橋に視線を投げかける一幕も。すると高橋も、「一緒にやりましょう!」と会場を盛り上げた。
新しい出会いや夢を届けたい
次に、叶えたい夢についての質問も。
芦田は、「“みんなが遊びに来てくれるようなお家にしたい!!”です。みんなが“愛菜の家行こう!”となるような家にしたいなと思います。こたつを置いてみんなでゴロゴロできたらいいなと思います」とコメント。
すると宮本は、「次の“仕事を楽しみにしております!”です。あと どれくらいの役ができるかなと思うので、すごく楽しみにしています」と答えた。
高橋は、「“車の免許を取りたい!”です。なにわ男子のメンバーが10代で持っていたりして、僕自身、車も好きなので」と語る。
生田は、「“留学という名の遊学をしてみたい”ですね。フラメンコが好きなので、スペインで習ってみたいですね」と明かす。
光石は、「なんといっても“生涯現役!”です。どうにか続けていきたいなと思います!」と意気込みを語った。
そして、登壇者一同の夢と観客の夢、そして映画の大ヒットを願いご祈祷。
最後に宮本は、「公開を目前にしてドキドキしておりますが、この映画お気に召しましたら、お友だちにお喋りいただいて、この映画を見に来てくださるようにお願いします」とアピール。すると芦田は、次のように締めくくった。
「タイトルにもある縁側とは、中と外をつなぐものだなと思っています。初めて雪さんの家に行くシーンで、縁側の戸を開けて風を感じるシーンがあるんですが、居心地の良い“中”と、蒸し暑くてちょっと居心地の悪い“外”を縁側がつないでくれていて、なんだかそれがうららに新しい風が吹いてきたような感じがしたんです。この映画を見ていただいた皆さんに、うららみたいに新しい出会いだったり、新しい風が吹くんじゃないかという前向きな気持ちになっていただけたら嬉しいです」
17歳と75歳、BLファン2人の挑戦
本作品は、毎晩こっそりBL漫画を楽しむ17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれたひとり暮らしの75歳の老婦人・雪の交流を描く。
ある日、2人は同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBL作品だった。初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんな2人がBLコーナーで出会ったとき、それぞれが心にしまい込んでいたBL愛を次から次へと吐き出した。それからは雪の家の縁側に集まり、読んでは語りを繰り返すことに。そして2人はある挑戦を決意する──。
『メタモルフォーゼの縁側』は、6月17日に全国公開される。
なお、ムビコレでは、芦田愛菜、宮本信子に単独インタビューを敢行! もうすぐ公開予定なので、そちらもお楽しみに。
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