映画初主演の野村周平を、監督「刃物でも持ってるのではというくらいの気合い」と絶賛

2014.05.04

『クジラのいた夏』の初日舞台挨拶が5月3日にシネマート新宿で行われ、野村周平、松島庄汰、吉田康弘監督が登壇した。

映画初主演となった野村は、今の気持ちを聞かれると「公開初日となった今日、立ち見の方も含め本当に多くの方々に見に来ていただいて嬉しいです」と挨拶。また撮影を振り返り「今回の作品に対する意気込みは今までよりすごかった分、プレッシャーはありました」と思わず本音を吐露。

そんな野村の撮影中の様子について吉田監督は「気合いが入ってましたね。ギラギラしすぎてて、刃物でも持ってるんじゃないかというくらいの気合いの入り方でした（笑）。芝居をやりたいって気持ちが前面に出ていて、すごく頼もしかったですね」と、野村の役者魂を賞賛した。

本作は、地方都市に住む若者が、将来への不安を抱える悩みを等身大の俳優を起用し、瑞々しく描いた青春ストーリー。実際に地方で合宿を張って短期間で撮影が行われたが、撮影中のエピソードについて松島は、「みんなで同じ旅館に泊まったんですけど、周平と浜尾（京介）くんと松岡（卓弥）くんが同じ部屋に泊まるっていう、なかなかない場面を見ることができました」とコメント。これに野村は「実は旅館に古い人形があって、それが怖くて、本当に怖がり屋の人だけ集まったんです」と語った。

本作は、男同士の友情や過去の恋愛模様を描いてもいるが、自身の思い出について野村は「中学校時代の友だちを思い返します。この仕事をするために東京に上京する際に、新幹線のホームまで来てくれて、『頑張れよ！』って送りだしてくれたことは、この映画の期間中よく思い出しました」と振り返った。

一方の松島は「中学校の時に両思いだった女の子がいたんですけど、お互いシャイだったので、1年間メールのやりとりをしただけで終わった思い出があります」と、甘酸っぱい青春の思い出を語った。

最後に野村が「この作品は男のリアルな友情が描かれていて、男女ともに楽しめる素晴らしい作品になっているので、少しでも多くの人に劇場に足を運んでいただきたいと思います」と映画をアピールした。