2児の母である奥山佳恵が、こどもの日である5月5日にシネスイッチ銀座で行われた映画『チョコレートドーナツ』のトークイベントに登場。自らの経験を踏まえつつ、この映画への思いや子育てについて語った。
本作は、愛情を受けずに育ったダウン症の男の子を我が子として育てたいと願うゲイのカップルが、家族になるために法や社会と奮闘する姿を綴った感動作。
奥山は「子どもが2人いて、上の子が小6の健常な男の子、2人目が2歳7ヵ月でダウン症の子ども」と、映画の主人公同様、次男がダウン症だと明かすと、「実際に育ててみて、健常な子どもとそんなに変わらないんですよね」とコメント。
次男について「常に微笑んでいるんです。妖精かなって思うんですけど、すみません、親ばかで(笑)。寝るときも普通寝ぐずりってするじゃないですか。でも、スッと笑いながら寝るし、起きてても座ってニコニコしているんです。本当に天使ですよね」と母親らしい笑顔を浮かべながら語った。
また、「まだ歩かないんです」とダウン症の子がゆっくりと成長することについて触れると、「今は掴まり立ちをしているところで、ちょうど(健常者と比べて)1歳くらいにあたるんですけど、何も心配していないです。『ゆっくりでいいよ、君は』って思うし、子どもの形っていろいろだと思うので」と話した。
さらに「次男が生まれてダウン症だってわかったときに、正直不安になった」と振り返ると、「そうしたら、当時小4だった長男が『ぼくはこの子が可愛いし、可愛い時期を長く見ることができて良かったじゃない』と言ってくれた。そのときはもう、本当に子どもの成長を感じました。私たちが思っているよりも子どもは、いろいろなことを考えていて、ときどきそれを私たちに教えてくれる。子どもの成長に私たちが刺激されることもあるんだなって」と感慨深げに振り返っていた。
最後には奥山は「この映画を見て『すべての子どもたちは愛で包まれていなくてはいけない』って思いました。みなさんも同じ思いだと思います。ぜひお子さんをギュッと抱きしめてあげてください」と、会場のお父さん、お母さんたちに語りかけていた。
映画『チョコレートドーナツ』はシネスイッチ銀座にて公開中だ。
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