【今週公開作をタイプ別にオススメ】伊藤英明のふんどし姿がまぶしすぎる爽快作とは?

『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』
(C) 2014「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」製作委員会
『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』
(C) 2014「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」製作委員会
『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』
(C) 2014「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」製作委員会
『ブルージャスミン』
(C) 2013 Gravier Productions, Inc.

今週のイチオシ!は矢口ワールド全開、見どころ満載の『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』。ウディ・アレン監督のアカデミー賞主演女優賞受賞作『ブルージャスミン』もおすすめです。

田舎暮らしに興味アリの方、ダメ息子(娘)を持つ親御さんに! 勇気が欲しいあなたにも!!
『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』5月10日公開
「ウォーターボーイズ」「ロボジー」の矢口史靖監督が初めて原作(三浦しをん著「神去なあなあ日常」)を映画化した、青春林業エンターテインメント(ちなみにタイトルは「うっじょぶ・かむさりなあなあにちじょう」と読みましょう)。ひょんなことから山奥の林業の研修に参加することになった都会育ちの若者が、危険で過酷な現場で村人たちや大自然と触れ合い、成長していく姿を描く。主演の染谷将太はコメディでも才能を発揮して新境地開拓。長澤まさみがジャージでバイクを乗り回し、片想いの相手を好演。超ワイルドな先輩役がハマりすぎの伊藤英明らと一緒に、染谷がふんどしいっちょで挑んだ体当たりアクションシーンは必見だ。
マイナー世界を掘り起こす達人・矢口監督の新作は『WOOD JOB!』

見栄を張って墓穴にハマリがちなアラフォー女性に
『ブルージャスミン』5月10日公開
ウディ・アレン監督がケイト・ブランシェットを主演に迎えた、今春のアカデミー賞主演女優賞受賞作。サンフランシスコを舞台に、離婚して財産も失い、セレブ生活から転落したジャスミンが、過去の生活にとらわれ再起をかけてもがく姿と、次第に病んでいく心を浮き彫りにする。ケイトの完璧な演技と、アレン独特のアイロニーと軽妙でひねりを利かせた会話に、さすが!と思わず唸りたくなる。
[動画]『ブルージャスミン』予告編

報われない恋に傷ついたことのある人に
『百瀬、こっちを向いて。』
乙一が中田永一名義で発表した人気青春小説の映画化。友人に頼まれて期間限定で恋人同士を装うことになった高校生男女の心情を繊細にリアルに、かつ郷愁的に描く。ももクロのメンバーだった早見あかりがヒロイン・百瀬を初主演。彼女に恋するノボルの高校時代を竹内太郎、大人時代を向井理(あまり似てないけど…)が演じている。
[動画]『百瀬、こっちを向いて。』予告編

映倫の英断を喜びたいホラーファンに
『肉』
あまりに衝撃的すぎる映像のため、海外での公開時にはボカシや修正が必須だったが、なんと日本では映倫の英断により一切の修正・ボカシなしで上映できることになったことでも話題のサスペンスホラー。小さな町で善良に暮らすパーカー一家の母の死により、まだ幼さも残る可憐な姉妹が、母の代わりに残酷な儀式を担うこととなる様子が描かれていく。
[動画]『肉』予告編

原発事故の影響に不安を覚える人に
『A2-B-C』
テレビでは報道されない福島の本当の現実を知りたい人に。
日本在住のアメリカ人監督イアン・トーマス・アッシュが、原発事故後の福島で暮らす人々の厳しい現実に迫るドキュメンタリー。監督自身、事故から11日後に現地入りし、汚染地区に暮らす人々とそこで起きている現実を撮り続けてきた。甲状腺に小さなしこりや嚢胞があるA2判定を受けた子供たちが急増し、その状況が放置されたまま、ほとんど取り上げられていない。国の対応に不安と怒りを訴える母親たち。「自分は長生きできないだろう」と語る少年。被害を受けた人々の真の苦しみが、原発事故の恐ろしさが伝わってくる。

イモトアヤコのエベレスト登頂断念を残念に思う人に
『K2 初登頂の真実』
エベレストよりも困難と言われる世界第二の高峰K2の初登頂に挑戦したイタリア人登山家たちの栄光の陰に隠された真実に迫る。1954年、最強のアルピニスト・チームに選ばれた最年少の青年をめぐり、圧倒的なスケールの映像で実話ならではのリアルな人間ドラマが展開。
[動画]『K2〜初登頂の真実〜』予告編

大好きな韓流スターとの恋と結婚を妄想したい女子に
『結婚前夜〜マリッジブルー〜』
人気K-POPアイドル、2PMのテギョンが映画初出演にして初主演。さらに主題歌の作詞作曲も手がけたロマンティック・ラブコメディ。共演はチュ・ジフン。4組のカップルが結婚式直前に起きた7日間の騒動をコミカルに時にせつなく描く。韓国版『ラブ・アクチュアリー』とも言われて韓国で大ヒットした作品。

(文:丸山けいこ/映画ライター)

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