『レスラー』『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンをとった感動巨編『ノア 約束の舟』。この映画で主人公のノアを演じたラッセル・クロウが、『ロビン・フッド』で2010年11月に来日して以来、約3年半ぶりに来日し、5月19日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶に臨んだ。
同作のベースとなっているのは旧約聖書の「創世記」に登場する「ノアの方舟」のエピソード。地上で暮らす人々が堕落しているのを見た神が、洪水で人間を滅ぼすことを決意。ノアに箱舟作りを命じ、完成した大きな舟の中にすべての生物をつがいで乗せ、大洪水のなかを生き延び、新しい世界を築いていくというもの。
会場に笑顔で登場したクロウは、撮影で一番大変だったことを聞かれ「雨」とひと言。続けて「来る日も来る日も、1日12時間も雨でズブ濡れで」と映画後半の大部分を占める大雨と洪水が起こり、嵐のなか舟で漂流し続けるシーンに触れると、「ニューヨークのロングアイランドの冬の水だから、凍るほどに冷たい」と、「雨+冷たさ」の二重苦を説明。
と、今度は監督がインタビューで「撮影に使う水を温めていた」と語っていたことを持ち出し、「監督は嘘つきだ」とコメント。「みんな知ってるだろう? 監督が低予算のインディペンデント映画を作っていたことを。だから、水を温めるなんてことに大切な予算を彼が使ったなんて本気で信じるヤツは誰もいないんだ」と客席に訴えかけ、笑いを誘っていた。
また、日本の印象を聞かれると、前回来日時に日本酒を堪能したことを明かし、「この舞台挨拶が終わったら、その続きに挑戦したいよ」と豪快に語った。
『ノア 約束の舟』は6月13日よりTOHOシネマズ日劇1ほかにて全国公開となる。
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