理屈っぽいカナヅチ男子に水泳を教えるコツは、“外腹斜筋”

#ノンフィクション作家#はい、泳げません#綾瀬はるか#長谷川博己#髙橋秀実

(C)2022「はい、泳げません」製作委員会
(C)2022「はい、泳げません」製作委員会

長谷川博己、綾瀬はるか共演『はい、泳げません』本編映像

『花束みたいな恋をした』の製作プロダクション・リトルモアによる、長谷川博己主演、綾瀬はるか共演の映画『はい、泳げません』が公開中だ。このたび、⻑谷川演じる泳げない哲学者・小鳥遊雄司が綾瀬演じる水泳コーチから水泳の極意を教わる本編からの抜き映像が公開された。

・このたび公開された本編抜き映像はコチラ!

 

水泳コーチの薄原静香は、泳げないカタブツ哲学者・小鳥遊雄司にヘルパー(水泳で浮力の足しにする補助用具)を、足を動かさずに手で取ることを促す。

ほかの生徒の主婦たちに応援されながら、よくわからないまま力いっぱい片手を伸ばす小鳥遊だが、なかなかヘルパーに手が届かない。

すると静香コーチは逆の手で取ることをアドバイス。すると今度はすんなりヘルパーに手が届く。

「男性は筋肉があるので力任せに手を伸ばしますが、身体をひねって外腹斜筋を伸ばした方が効率的なんです」

身体の構造から理論的に説明する静香コーチに小鳥遊のほか主婦たちも一同納得。

「力任せに泳ぐとバランスが崩れます。そうするとスムーズに泳げなくなり、小鳥遊さんのようにすぐ立 っちゃいます。ですから水泳ではひねって伸ばす、これが大事なんです」

自ら大きく腕を挙げ体現で指導する静香コーチに倣い、「ひねって伸ばす、ひねって伸ばす」と口々に唱えながらフォームを確認する小鳥遊と主婦たちの何度も真剣に練習する姿が、微笑ましいシーンだ。

本編では、人魚のようにのびのびと美しい泳ぎを魅せるコーチ役の綾瀬。クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの4種目を、撮影後プールに残りトレーニングしたという。

ノンフィクション作家・髙橋秀実の著書の映画化

本作品は、第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞しドラマ化もされた著書『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』や、第10回小林秀雄賞受賞の『ご先祖様はどちら様』等で知られるノンフィクション作家・髙橋秀実の同名著書の映画化。

大学で哲学を教える小鳥遊雄司は水に顔をつけることも怖い“カナヅチ”。人間と水の関係についての頭でっかちな理屈ばかりをこねて水を避けてきた雄司はある日、ひょんなことから水泳教室に通い始めることになる。訪れたプールの受付で、強引に入会を勧めたのが水泳コーチ・薄原静香だった。静香が毎日教える賑やかな主婦たちの中に、体をこわばらせた雄司がぎこちなく混ざる。その日から、陸よりも水中の方が生きやすいという静香と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。それは、ある理由で水をおそれることになった雄司の、苦しくも再生の日々だった──。

『はい、泳げません』は公開中。