カンヌで最高賞に輝いたトルコ映画の日本公開が決定!上映時間は3時間16分
5月25日に閉幕した第67回カンヌ国際映画祭で、河瀬直美監督作『2つ目の窓』などを退け、見事、最高賞にあたるパルムドール大賞に輝いた『Winter Sleep(英題)』が2015年に日本でも公開されることがわかった。
・第67回カンヌ映画祭最高賞はトルコ人監督の『Winter Sleep』、河瀬直美監督は無冠
同作はトルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の最新作で、今年のカンヌ国際映画祭ではパルムドール大賞と国際批評家連盟賞をW受賞した話題作。
主人公はかつて役者で、現在はトルコ・アナトリア地方のカッパドキアでホテルを経営しているアイドゥン。若い妻と、最近離婚した姉と共に住んでいる。だが、冬になるにつれ、ホテルは雪に閉ざされ、彼らの間の憎しみが増幅されていくというストーリーだ。
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督はカンヌ国際映画祭コンペティション部門ではグランプリを2回(2011年『昔々、アナトリアで』、2003年『冬の街』)と監督賞(2008年『スリー・モンキーズ』)を受賞しているベテランで、今回は満を持してのパルムドール大賞受賞となる。
映画は3時間16分という長尺ながら、「心を奪われ、うっとりするほど美しい」(米・ヴァラエティ紙)、「純粋な喜びに満ちた3時間16分」(仏・テレラマ誌)、「見事な傑作」(英・ガーディアン紙)と各紙が絶賛。授賞に際し、審査員長のジェーン・カンピオンは「知的で洗練された、非常に優れた映画!あまりに引き込まれて3時間の映画であることを忘れてしまった!」と称賛した。
監督は「登場人物を通して人間の魂の暗部を探求したかった。今までもカンヌ映画祭を含め、たくさんの賞をいただきましたが、今回は最高賞のパルムドール。信じられません」と喜びを口にしている。
なお、同監督の作品は、これまで日本で劇場公開されておらず、本作が初めての劇場公開作品となる。
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