アートフェス時代に冷や水浴びせるドキュメンタリー映画『アートなんかいらない!』
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ドキュメンタリー映画『アートなんかいらない!』8月下旬公開
数多くの大規模な芸術祭が開催されるアート界のお祭り気分に冷水を浴びせかけるかのように公開されるドキュメンタリー映画『アートなんかいらない!』が、8月下旬より公開される。このたび、ポスタービジュアルと場面写真が公開された。
本作品は、『死なない子供、荒川修作』『縄文にハマる人々』の山岡信貴監督による最新長編ドキュメンタリー。
難解さで知られる現代アーティストの荒川修作を読み解いた前々作と、“人類史に残された最強のミステリー”である縄文文化を探求して全国100ヵ所にも及ぶ旅をまとめた前作が、いずれもイメージフォーラムで予想を超えるスマッシュヒットとなった山岡監督。
しかし、荒川修作や縄文文化に深く接した結果、山岡監督はアート鑑賞に何も感じない“自称”「アート不感症」に陥ってしまっていた……。
期せずして新型コロナウィルスによるパンデミックで、芸術やエンタテインメントの意味を改めて問わざるを得なくなった社会状況の大きな変化。それにシンクロするかのように、山岡は自分がなぜアートを素直に楽しむことができなくなってしまったのか、その理由を探るべく現代日本におけるアートの意味を探る旅を始める。
”アート”の再構築を迫る2部構成
本作品は『Session1 惰性の王国』と『Session2 46億年の孤独』の2部構成。アートの意義を探る『Session1』を体験した目で現実を見つめ直した後、『Session2』でアートの枠組みを超えて人間に本当に必要とされる「アート的なもの」は何なのかを構築し直す。
出演は、「瀬戸内国際芸術祭」「越後妻有 大地の芸術祭」の総合ディレクター・北川フラム、「あいちトリエンナーレ2019」芸術監督を務めた津田大介、放送作家でアートプロデューサーの倉本美津留ほか、30名以上のアート関係者。ナレーションにはパンク歌手で作家の町田康。エンディングテーマは日本のミクスチャーロックを牽引したスーパー・ジャンキー・モンキーの「何」。「影からの声」という謎めいたクレジットで美術評論家の椹木野衣がスタッフとして参加している。
『アートなんかいらない!』は、8月下旬より公開。
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