NTTドコモのCMなどで注目の小松菜奈、強面の中島哲也監督に「クマさんみたい」

2014.06.10

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左から中島監督、橋本愛、國村隼、小松菜奈、役所広司、中谷美紀、オダギリジョー、清水尋也

『告白』の中島哲也監督最新作『渇き。』の完成披露試写会が6月9日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の役所広司をはじめ、小松菜奈、清水尋也、橋本愛、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀、中島監督が登壇した。

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本作は、突如失踪した優等生の娘（小松）を捜すため、元刑事でロクデナシの父親（役所）が乗り出していき、やがて、知られざる娘の素顔に迫っていくというストーリー。この日は宣伝部が独断と偏見で、登壇者それぞれの役をイメージした漢字二字の書かれたパネルが渡された。

「狂犬」というパネルを手にした役所は「クランクイン前にこの言葉をいただいたら、もうちょっといいお芝居ができたかもしれないな（笑）」とコメント。中島監督との仕事については「『パコと魔法の絵本』のときもそうですけれど、中島さんが僕に振ってくださる役が、すごく強烈な個性の持ち主で、参加することがいつも楽しみです。撮影は長いけれど、芝居を丁寧に撮ってくれるので、役者にとってはとても得な監督です」と話した。

一方、NTTドコモのCMなどで注目を浴び、本作がスクリーンデビューとなる小松は、自身の役柄について「天使か悪魔かと聞かれれば、悪魔かもしれないですね。でも天使な部分もあって……、人を惹きつける不思議な魅力のある子です」と分析。

厳しいことで有名な中島監督の撮影現場に関しては「噂では恐いと聞いていたんですけど、私が緊張していることがすぐに分かって、すごく気を使ってもらった。やさしい“クマさん”みたいな方ですね」と笑顔をのぞかせた。

これを受け、『嫌われ松子の一生』では主演と監督という形でバトルも伝えられた中谷は、司会から監督について聞かれ「やさしい“クマさん”みたいな方です」と小松にならって回答。会場の笑いを誘うと、中島監督は「中谷さんにはさっき、『絶対、俺の悪口は言わないように』と釘を刺してあるので（自分の悪口を）引き出せないと思いますよ」とコメント。

中谷は「監督の悪口は絶対に言わないようにと言われているので、言いません。むしろ監督に感謝することばかりで、悪口を言おうと思ってきたんですけど、思い返すと、本当に監督に助けられたなという思い出がたくさん甦ってまいります」と話し、仲がよいのか悪いのかわからない、不思議な関係を垣間見せていた。

『渇き。』は6月27日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開となる。