ＤV夫に悩む不倫妻が大金を手にしたら…。ドロドロ展開から目が離せない！

#99億の女 #イ・ジフン #キム・ガンウ #サスペンス #チョ・ヨジョン #韓国ドラマ #韓流 2021.07.15

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チョ・ヨジョン主演！大金を巡って欲望が渦巻く韓国ドラマ『99億の女』

夫の暴力に苦しみ、人生に絶望しながらも日々のアルバイトに追われる主婦チョン・ソヨン（チョ・ヨジョン）。ある日、不倫相手のイ・ジェフン（イ・ジフン）と密会していたソヨンは、輸送車の事故を目撃し大金を発見、2人で持ち逃げすることにする。ジェフンが車を取りに行っている間、ソヨンは瀕死の男性を発見するも、結局見殺しにしてしまう。一方、落ちぶれた元刑事カン・テウ（キム・ガンウ）は、その事故で亡くなった最愛の弟テヒョンの死にショックを受け、犯人を見つけ出そうと独自に事件を調べ始める。

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同級生の夫と！平凡な主婦がワケあり不倫

何を考えているか分からない謎めいた雰囲気のソヨンは、ごく平凡な幸せを願うどこにでもいそうな主婦だ。冒頭から同級生の夫・ジェフンとホテルで密会するシーンがあるものの、小さな会社を経営するDV夫ホン・インピョ（チョン・ウンイン）から、仕事の橋渡し役を半ば強引に頼まれているという背景がある。そのため、嫌々ながら不倫相手と体の関係に応じているというなんとも可哀想な女性なのだ。

大人の男の色気たっぷりのテウにも注目！

賄賂容疑で警察をクビになり、その日暮らしだったテウも、最愛の弟が亡くなったことで、精力的に捜査に乗り出す。1人で大金を運び出すソヨンの車がパンクしてしまい、偶然通りかかったテウがタイヤ交換をしてくれるのだが、バッグのファスナーの一部が開いて中の札束が丸見えのシーンなど、見ている方もヒヤヒヤさせられる。

また、テウは元刑事なだけあり、事故当日に近くの別荘に宿泊していたジェフンとソヨンに気付き、2人を執拗に追い詰めていく。ジェフンにはかなり強気に出るも、ソヨンには「全てを打ち明けてしまいたい」と思わせる不思議な魅力を醸し出す。

『パラサイト半地下の家族』で世界的女優となったチョ・ヨジョン

本作で絶望と野望を巧みに表現し、2019 KBS演技大賞で優秀賞に輝いたチョ・ヨジョンは、1981年生まれの女優。1997年に雑誌でモデルデビュー後、女優としてはパッとしなかったものの、2010年の映画『春香秘伝』、2012年『後宮の秘密』でオールヌードの濡れ場を披露し、話題になった。2019年には映画『パラサイト半地下の家族』のセレブ妻役で出演、世界中に知られることとなった。

一方、ソヨンの不倫相手のジェフンを演じたイ・ジフンは爽やかなイケメンだが、この役柄のせいで、保身でしか動けないカッコ悪い男性に見えてしまうのが少々可哀想に感じた。

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99億ウォン（日本円で９億９千万円）という大金を手にしながらも、優しい気持ちを忘れないソヨンには同情せずにはいられない。どんどん情けなくなるジェフンに対し、益々強くなるソヨンの姿には勇気をもらえる。DV夫、不倫相手を捨て、１人で人生をやり直してほしいと願わずにはいられないドラマだ。（文：渡邉啓子／ライター）