中国人スター女優がハリウッド大作のヒットを後押し。世界第2位・中国市場の影響力
今年のハリウッドで大ヒットが予測される超大作映画2本に、中国のスター女優が起用されているのをご存知だろうか。
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8月8日に日本公開の『トランスフォーマー/ロストエイジ』にはリー・ビンビンが、『X-MEN:フューチャー&パスト』にはファン・ビンビンが出演している。共に中国やアジアで絶大な人気を誇るスター女優だが、上記2作では出番も台詞もほとんどない端役扱い。欧米とは順序が逆の姓名表記なので2人が姉妹か親戚かと勘違いしている人も少なくない。ストーリー展開上、それほど必要性がないキャラクターを用意してでも彼女たちを起用するのは、今や世界第2位となった中国の映画市場を意識してのものだと言われている。
中国の映画市場は、2012年に日本を抜いてアメリカに次ぐ世界第2位に躍り出た。『トランスフォーマー/ロストエイジ』は中国ではアメリカと同じく先月27日に公開されたが、同国映画史上最高額の1億7000万元という初日興行成績を記録。その後も興行収入は中国におけるハリウッド作品でこれまでの最大ヒット作『アバター』の記録を抜き去り、12日には16億元を突破、本国アメリカの成績を上回る好調ぶりに、配給会社のパラマウントは公式サイトで中国への感謝のメッセージを載せている。
この大ヒットに一役買っているのが、カメオ並みとはいえ、中国を代表するスター女優の出演というわけだ。ファン・ビンビンは、『トランスフォーマー』と同じく中国企業と共同製作の『アイアンマン3』にも出演しているが、彼女のシーンは中国公開版に追加されたもの。同作も中国では7億6844万元の興収を記録し、2013年の中国興収ランキング2位に着けた。
中国の映画市場は今も拡大し続けていて、2018年までにアメリカを抜いて世界一の規模になるという予測もある。資金も潤沢な中国企業との共同製作を見据え、出資者や観客の要望に応えての中国スターの起用もますます増えていきそうだ。
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