『少林サッカー』のチャウ・シンチー監督が新作『西遊記〜はじまりのはじまり〜』を引っさげ来日。7月22日にグランドハイアット東京で行われた記者会見に臨んだ。
今回の来日は、日活と東宝東和が初タッグを組んで立ち上げた新レーベル「GOLDEN ASIA」の第1弾作品に選ばれたのを受けてのもの。
新レーベルの1作目に選ばれた気持ちを聞かれたチャウ監督は、「なかなかみなさん、お目が高い。この映画を選ばなくて、どの映画を選びましょうか」と話し笑いを誘うと、6年ぶりの日本については、「昨晩、到着したばかりで、まだ外に出ていないんですけど、日本の美味しいラーメンを食べてみたいと思っています」と答えた。
今回は主演せず、監督に専念した理由については「自分に合った役柄がなくて。良さそうだと思っても、出番があまりなかったので気に入らなくて。というのも僕は主人公しかやりませんから。脇役にはまったく興味ありません」と話し、さらなる笑いを誘っていた。
また、キャスティングに関する質問も、「普段は自分の直感で選ぶことが多い」とういチャウ監督は、ウェン・ジャン(三蔵法師役)を選んだ理由を尋ねられ、「彼の場合は見た目がすごく役柄にあっていた」と回答。続いて「彼にすごい潜在能力があったということでしょう。その頃はまだ、ギャラがそんなに高くなかったですから」と明かした。
一方、妖怪ハンターの女頭領役を演じたスー・チーの起用理由については「素晴らしい女優であることと、この映画に出てくる役柄にピッタリだったこと。彼女はすごいセクシーでもあるし、すごく強くもあるので」と語った。
さらに、ホアン・ボーとショウ・ルオ、残り2人のメインキャストの起用理由を聞かれると、「この2人は専門の役者じゃなく、もともとスタッフだったんです」と意外な事実を告白。「僕は役者を選ぶときに、その人がプロの役者でなくても、フィーリングで能力がありそうだなと思えたら起用することにしています」と話し、集まった報道陣を驚かせていた。
『西遊記〜はじまりのはじまり〜』は11月よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国公開となる。
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