韓国のみならず、ヨーロッパでも絶大な人気を誇るホン・サンス監督が昨年発表し、現在シネマート新宿で公開中の恋愛映画『ヘウォンの恋愛日記』と『ソニはご機嫌ななめ』。連日満席が出るほど大盛況のこの2本の映画の公開を記念して、8月23日の『ソニはご機嫌ななめ』の上映後にイラストエッセイストの犬山紙子が登壇し、トークイベントが行われた。
本作は、ヒロインのソニと、彼女をめぐる大学教授、元カレ、映画監督の3人の男性との四角関係描いた作品。本作をすごく気に入ったという犬山は「男性が描いた女の子って神格化されてることが多い。かわいくてちょっと変なんだけどピュアで一途みたいな女の子だったり、もしくは風俗とかで働いてるんだけどすごくピュアみたいな。ファンタジーだからいいんですけど、こんな都合のいい女の子はいないと思っていたので、『ソニはご機嫌ななめ』を見て、神格化されずにヒロインが描き切れていることがすごいと思いました」と説明。
具体的には「最近よくサークルクラッシャーという言葉をネットでよく目にする」そうで、「ひとつのサークル、集まりの中にいてみんなをメロメロにさせて、仲を悪くさせる女の子のことですね。(ソニは)そういうタイプかなと思いました」とコメント。「クリエイターっぽい人が集まるサークルには、ソニのような人が存在しがち。みんなでマンガ描こうよっていうコミュニティの中には実際いましたね。そういう人が巻き髪に白ワンピとかだと、モテを狙ってるとわかってみんな警戒するんですが、ソニくらい絶妙なファッションで、肌の露出もないし、デニム履いて洋服に無頓着な女の子のイメージだと警戒しない。おまけにリュックとか、男性みんな好きじゃないですか。そういうので警戒心を解きつつ、実は計算されていて、でも実は選ばれし女子にのみできることだと思うんですよ」と男性と女性の微妙な心理状態を交えて解説した。
また、ソニを好きになってしまう男性3人については「バカだなと思いながらもホントかわいいと思って(笑) 。彼らはクリエイターなのでソニのことをめちゃくちゃ神格化してるんですよ。『あいつはかわいいけど、ちょっと変わっているんだ』とか。そこにホン・サンス監督の3人の男性に対する“愛のある皮肉”を感じました」と語った。
一方、ソニに引っかからないためにはどうしたらいいかという質問には、「女性を神格化し過ぎないこと。体の関係がないと、より神格化しやすい傾向にあるんです」と切り出し、「私の友だちも、1回キスをしただけの男性と別れて、3年くらい男性に追いかけられたんですけど、会わなければ会わないだけ神格化が進み、最終的には君は“ブラジルの聖なる山だ、石だ”みたいなポエムが届いて(笑)。その時、その友だちがヤッてないと、こうなるんだねってお酒を飲んで笑ってたんです(笑)」と実例を挙げて説明。
さらに自身の結婚について「彼氏がずっといないと仰っていて、急にご結婚されて、なにか変化はありましたか?」と尋ねられると、「彼氏ができたのは1年2ヵ月前なんですけど、ホントにタイミングと運。出会う、出会わないとはそういうところなので、 やっとそのタイミング来たみたいなそんな感じですね」とコメント。
ぜひ旦那さんとも『ソニはご機嫌ななめ』見ていただきたいと言われると、「実はさっき一緒に見て来たんです。トークをするにあたってもう一度見直そうと思って。『神格化されてない女が描かれているから一緒に見よう』って。見てたら旦那の方も『わかるわかる。こういう女の子、いる。やっぱかわいいもん』って。旦那も音楽プロデューサーでクリエイティブな業界にいます(笑)。でも旦那がマジでソニのことかわいいって言うと、ちょっとイラっとしましたけど。なに、ダマされてんだよって(笑)」と話し、「でも男性だけじゃなくて、女の子が見ても、このヒロインしっくり来るっていう、その爽快感に満ちあふれてるので、ぜひ女の人にも見てほしいですね」と本作をアピールしていた。
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