ホロコーストに加担した“ヒトラー・チルドレン”たちは今……
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8・5公開『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』本予告映像&場面写真解禁
“第三帝国”にかかわった市井の人々の証言を記録したドキュメンタリー『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』が8月5日から、全国で公開される。この度、本予告映像と追加場面写真が解禁された。
ヒトラー率いるナチス支配下のドイツ“第三帝国”が犯した、人類史上最悪の戦争犯罪“ユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」”を実際に目撃した人々。武装親衛隊のエリート士官から、強制収容所の警備兵、ドイツ国防軍兵士、軍事施設職員、近隣に住む民間人まで、終戦から77年を迎える今、「現代史の証言者世代」と呼ばれる高齢になったドイツ人やオーストリア人など加害者側の証言と当時の貴重なアーカイブ映像を記録したドキュメンタリーが日本公開される。
イギリス出身のドキュメンタリー監督ルーク・ホランドは、10代になって初めて、母がウィーンからのユダヤ人難民で、祖父母はホロコーストで殺害されたというルーツを知った。
2000年代になり “祖父母を殺した人間を捜す”という目的でこのプロジェクトに着手したという。
「すぐに無理だとわかりました。しかし、彼らの仲間には実際に会うことができる。ヒトラーのために腕や銃を振り上げた人たち、残虐な犯罪を犯した人たちを通して、ホロコーストが繰り広げられた背景をよりよく理解できるかもしれないと考えたのです」
ホランドは、08年から10年の歳月をかけて250以上のインタビューを行い、同作完成直後の20年6月、71歳で癌で亡くなった。
“第三帝国”が犯した人類史上最悪の犯罪、元ナチス親衛隊将校ほか、加害者側の「証言」ドキュメンタリーだ。
22年2月、ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が開始された。
まさに“今”起きていることを語っているかのような、時代を超えたメッセージが同作には込められている。
ホロコースト加害者の声から我々は何を学ぶのか
この度解禁された本予告映像では、ナチス政権下の貴重なアーカイブ映像と、“第三帝国”に関わった人々の現在のインタビュー映像が映し出される。
「この作品に登場する少年少女は、人類史上最悪の犯罪“ユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」”を目撃した。これは、ナチス・ドイツの子どもたちが晩年を迎え語った加害者側の証言ドキュメンタリーである」というナレーションと共に、ハーケンクロイツ旗の隣で一列に並び敬礼するドイツ市民の姿や、ヒトラーユーゲントの少年たちが行進する様子などが切り取られ、当時の様子を窺い知ることができる。
一方、予告映像の後半では“第三帝国”に関わった人々が証言する「知らなかったとしても加担していた。結局私たちも加害者なんです」といった罪を認める言葉や、「他の人のことは言えませんが私は何も知りませんでした」と自己弁護する発言に対し、「皆が知ってた。誰も言わなかっただけよ」と非難する声、そして「目をくらまされるな! 」と若者たちに必死に訴えかける、証言者たちの現在の映像も映し出される。
現代を生きる我々は、彼らの言葉に何を感じ、何を学ぶのか……。不穏な空気が漂う現代にこそ重要なメッセージが込められた予告編映像となっている。
併せて解禁された追加場面写真では、本編の中で貴重な証言を残した、今は歳を重ねたかつてのヒトラー・チルドレンたちが映されている。
貴重な証言が詰まった映画『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』は、8月5日から全国で公開される。
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