間宮祥太朗主演、島崎藤村の名作を映画化した『破戒』が7月8日より公開。ムビコレでは、間宮祥太朗のインタビューを掲載中だ。
・60年ぶりに蘇る名作、気迫と熱演で難役に挑む/『破戒』間宮祥太朗インタビュー
監督の熱い思いを知り「本作に参加したい」という気持ちに
日本を代表する文豪・島崎藤村が、差別や偏見といった社会的問題を描いた「破戒」。本作は、これまでに木下恵介監督や市川崑監督といった巨匠たちが挑んできた不朽の名作を、前田和男監督が60年ぶりに再び映画化した作品だ。
主演を務めるのは、映画『東京リベンジャーズ』やドラマ『ナンバMG5』など、話題作への出演が立て続いている間宮。今回、名作を新たに映画化することについて、「過去に映画化されていることに対してのプレッシャーというのは、ありませんでした」と語る間宮。
間宮は、「それよりも感じていたのは、令和という時代に新しい『破戒』を作りたいという前田和男監督の思い。だからこそ、自分も参加したいという気持ちになりました」と本作への思いを続ける。
間宮が演じたのは、被差別部落出身であることを隠しながら、葛藤して生きる主人公の丑松。丑松の親友役である銀之助は、プライベートでも親交の深い矢本悠馬が演じている。そんな矢本について間宮は、「悠馬が演じた銀之助というのは、丑松にとって大事な存在で、すべてではなくても寄りかかれる部分がある人物。その役を演じるのが、もともと自分とそういう関係性がある矢本悠馬という役者であることは、すごくやりやすかったです」と話す。
撮影期間中には焼き肉を食べに行ったという仲良しな2人。矢本と、撮影の合間は「くだらない話をしてコミュニケーションを取っています」という間宮だが、「言語化はできないけれど繋がり合っている部分みたいなものはお互いに感じているんじゃないかな」と、演技をする中でお互い通じ合う場面があったことを話してくれた。
そんな間宮は、今年29歳を迎え20代最後の年に突入。30代を迎えたとしても、「どういうふうに生きていきたいかというところに関しては、変わらない」と話す一方で、「20代の勢いとは違って、その人が醸し出す歴史みたいなものを出していきたいという意識は少しあります」と心構えを語る。「せっかくなのでいろんな体験をして、いろんなことを知りたい」と、30代を迎えても様々なことにチャレンジしていきたいという思いを話した。
最後に、「映画館のなかで映画を見たあと、外に足を踏み出したときに、言語化できなくても精神的に変化している部分があるはず」、「そして、この作品にはそういう力があると思っているので、ぜひ映画館で見ていただいたいです」と観客へメッセージを伝えた間宮。
インタビューでは他にも、“戒め”にしている祖父からの言葉についてや、役作りについても語っている。間宮祥太朗のインタビュー全文はこちらから!
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