4人の俳優が12年間に渡って家族を演じた映画が国際映画批評家連盟賞に!
6歳の少年メイソンとその家族の物語を、同じ主要キャストで12年に渡り撮り続けた画期的な映画『6才のボクが、大人になるまで。』が、本年度国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI)で最優秀作品賞に輝いたことがわかった。
同作は、『恋人までの距離(ディスタンス)』から始まるビフォア・シリーズで知られるリチャード・リンクレイター監督最新作。今年2月に開催された第64回ベルリン国際映画祭で上映されるや世界を驚かせ、リンクレイター監督には同映画祭で2度目の監督賞(銀熊賞)がもたらされた。
あどけない少年から凛々しい青年へと成長していくメイソンを演じたのは、12年前にリンクレイター監督がオーディションで見出した逸材、エラー・コルトレーン。メイソンの母親役のパトリシア・アークエット、父親役のイーサン・ホーク、姉役のローレライ・リンクレーターも、12年に渡りそれぞれの役の変化と成長を演じきった。
なお、国際映画批評家連盟賞は1999年に設立されたもので、連盟に名を連ねる世界各国の批評家の投票によって毎年1作品を選出する。これまでの受賞者にはミヒャエル・ハネケ、ポール・トーマス・アンダーソン、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、ジャン=リュック・ゴダール、ジャファール・パナヒ、ペドロ・アルモドバルなど、各国のそうそうたる監督が名を連ねている。
今回の受賞に関しては、2013年7月1日以降に公開された全世界の映画作品を対象に各国の会員が投票を実施。受賞候補作として『グランド・ブダペスト・ホテル』『イーダ』『Winter Sleep (原題)』などの注目作が並ぶなか、本作が選ばれた。授賞式は、9月19日のサンセバスチャン映画祭の開会式で行われる。
また本作はアカデミー賞最有力候補としても名が挙がっており、賞レースの行方を予想するサイト「Gold Derby」では、現段階で最優秀作品賞、最優秀監督賞並びに最優秀助演女優賞(パトリシア・アークエット)で、批評家のトップの得票数を獲得しており、今後の賞レースの行方にどのように絡んでいくかにも注目だ。
『6才のボクが、大人になるまで。』は11月14日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開となる。
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