娘を殺された父親の復讐を肯定した人は9割──少年犯罪を巡る日韓アンケートを実施
ベストセラー作家・東野圭吾の問題作「さまよう刃」。2009年に寺尾聰主演で映画化されたことのあるこの小説を韓国も映画化。9月6日から公開中だが、作品のテーマについてあるアンケートが実施され、衝撃的な結果が発表された。
・『さまよう刃』舞台挨拶で寺尾聰が語った問題意識と演出への不満
本作は、暴行の末に娘を殺した少年を自らの手で制裁しようとする父親と、それを阻止しようとする刑事の攻防を描いたクライムサスペンス。韓国では100万人近い観客動員を記録した。
アンケートは、本作を見た人々を対象に父親の行動について質問したもので、「女子中学生を殺した18歳の少年たち、その少年たちを殺す被害者の女子中学生の父親。父親の殺人は正当か? 法ではなく、あなたに問います」という内容。
アンケート結果は──
【韓国】父親の殺人を肯定した人が9割で、およそ21万人以上。「それでも殺人は良くない」と答えた人は1割にも満たなかった。
【日本】父親の殺人を肯定した人が7割で、「殺人は良くない」と答えたのが2割。「どちらとも言えない」が1割だった。
個別の意見としては、「子を持つ親として共感できる」、「法が少年犯罪に甘すぎる」、「娘が同じことをされたら絶対に許さない」という意見が多数だったが、「殺人をしたら犯人と同じではないか」という意見もあったという。
『さまよう刃』角川シネマ新宿ほかにて全国公開中。
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