【今週公開の特選5本】人間を超えた!?『猿の惑星』の猿たちの名演技がとにかくスゴイ

『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
(C) 2014 Twentieth Century Fox
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』
(C) 2014 Twentieth Century Fox

今週は、進化した猿の描写がハンパなくリアルな『猿の惑星:新世紀(ライジング)』に大注目。時代劇ファンには『柘榴坂の仇討』を。

『猿の惑星:新世紀(ライジング)』9月19日公開
〈人類の未来が気になる人に〉
『猿の惑星:創世記』で進化した猿のシーザーが仲間を率い、人類への反乱を起こしてから10年後の世界。ウィルスにより絶滅の危機に瀕した人類と、文明を築き言葉を話す猿たちの対立はさらに複雑になり、思わぬ事態を引き起こす。アンディ・サーキスがモーション・キャプチャーで人間以上に人間くさく、生き残るために苦渋の決断をするシーザーを熱演。普遍的な物語とリアルで壮大な映像にクギづけだ。

『柘榴坂の仇討』9月20日公開
〈日本人の真髄を見たい人に〉
浅田次郎の短編時代小説を映画化。桜田門外の変で主君・井伊直弼を守れなかった彦根藩士・志村金吾は13年かけて刺客を見つけ出すが、明治政府は仇討禁止令を発令。激動する時代のなかで、人として誇りと覚悟を持って生きる侍たちの姿を描く。中井貴一主演、阿部寛が仇、広末涼子が妻役と豪華実力派俳優陣にも注目。

『幼獣マメシバ 望郷篇』9月20日公開
〈犬好きでひねくれ者のあなたへ〉
中年男と可愛いマメシバの子犬の交流を描くシリーズ第4弾で、7月から放映されたドラマの続編。ニートを脱した芝二郎と愛犬の一郎が訪れた、一郎の弟・三郎が住む島での大騒動を描く。シリーズ続投の個性派俳優・佐藤二朗が主人公を怪演。

『劇場版 稲川怪談 かたりべ』9月20日公開
〈ホンモノの恐怖を体験してみたい人に〉
怪談でお馴染みの稲川淳二が体験した恐怖の一部始終を集めたホラー映画。怪談の再現ドラマの撮影現場で起きた怪現象を映し出す恐怖の映像に、ゾッとする。稲川と共演したアイドルグループ「妄想キャリブレーション」の絶叫に怖さもUP。

『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』9月20日公開
〈一流の創造力に触れたい人に〉
現代演劇界の巨匠と言われるピーター・ブルック(89歳)の創作現場に迫ったドキュメンタリー。日本人俳優・笈田ヨシら世界各国の俳優や音楽家たちが参加した創造性に富んだワークショップから、ブルックの演劇観や人生哲学が浮かび上がる。

(文:丸山けいこ/映画ライター)

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