A24最新ホラー『X エックス』メインキャストが1人2役!
『ミッドサマー』のA24が贈る最新ホラー『X エックス』が7月8日より公開される中、まさかの衝撃の事実が明らかとなった。ヒロインであるマキシーンと殺人鬼のパールおばあが、実はミア・ゴスの1人2役だったというのだ!
公開前に行われた試写会でも、ミア・ゴスの1人2役に気付いた人はほんのわずか。エンドクレジットをみて初めて気付 き衝撃を受ける人も少なくない。老婆を演じるにあたって毎回9時間ほどかけて特殊メイクを施し、ボイストレーニングも行い、時間をかけてパールの不安定な動きを習得していった。
この大胆で驚くべきキャスティングを引き受けたミア・ゴスは、パールに同情する。
「彼女はエキセントリックだけど、極端なほど無邪気なの。時代のせいで自分らしく生きることができなかったのよ」
本作品の舞台設定は1979年。気難しく排他的な夫・ハワードは第一次、第二次世界大戦に従軍した退役軍人で、妻のパールも農場以外の世界を知らずに若い時代を自由に過ごせなかった過去を背負うキャラクターとして描かれている。
「マキシーンとパールを同じ俳優に演じてもらいたいと思っていたけど、本当にそれを演じられる女優がいるかどうか分からず心配だった」
そう語るタイ・ウェスト監督は、クレール・ドゥに監督の『ハイ・ライフ』、ルカ・ガァダニーノ監督の『サスペリア』に出演していたミア・ゴスの演技に惹かれ、映画初主演ながらこの難役に抜擢。若くて輝かしいヒロインのパールと、果たせなかった夢へ後悔の念を持つ老婆パール。それを合わせ鏡のように描いた。
「初めて話したときから、彼女は両方演じられると確信した。彼女は、夢に向かって突き進む情熱と、夢を手に入れることができなかった恐怖や哀しみ、それぞれに共感していたからね」
ちなみに、『ミッドサマー』のときと同様、『X エックス』公式サイトでは鑑賞後の観客に向けてネタバレありの特別解説ページを設けている。タイトル『X』に秘められた意味や、本編になにげなく写し込まれた小道具やセットに隠されたとんでもない伏線など……もう一度見たくなること請け合いだ。
若い学生と殺人老人の絶叫ホラー
作品の舞台は1979年のテキサス。女優のマキシーンとそのマネージャーであるウェイン、ブロンド女優のボビー・リンと俳優のジャクソンは、自主映画監督の学生RJと、その彼女で録音担当の学生ロレインと映画撮影のために借りた農場へ向かう。映画のタイトルは『農場の娘たち』。この映画でドル箱を狙う──野心むきだしの6人を待ち受けていたのは、みすぼらしい老人・ハワード。宿泊場所として提供した納屋へ案内する。一方、マキシーンは、母屋の窓ガラスからこちらを見つめる老婆・パールと目が合ってしまう……。
『X エックス』は公開中。
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