【今週公開の特選5本】『まほろ駅前狂騒曲』の独自世界からプリンセスの苦悩まで秋のドラマがズラリ！

2014.10.17

今週はテレビドラマでも人気のシリーズ最新作『まほろ駅前狂騒曲』が公開。女優引退後のグレース・ケリー物語『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』、リアルなスパイ映画『誰よりも狙われた男』にも注目です。

『まほろ駅前狂騒曲』10月18日公開
〈瑛太＆松田龍平のワケありコンビに心震える人に〉
三浦しをんのベストセラー小説を瑛太と松田龍平W主演で映画化・テレビドラマ化された人気シリーズ第3弾。まほろ市で小さな便利屋を営む多田と風変わりな同級生・行天の気ままな同居生活は、行天の幼い娘を預かることで一変。娘の世話に奔走する2人は、怪しい団体の調査にも悪戦苦闘。そんななか、行天の過去が明かされ……。高良健吾、真木よう子等、再結集した映画＆テレビのキャストを上手く絡め、人の心の痛みと再生を描いた大森立嗣監督の手腕が光る。

『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』10月18日公開
〈玉の輿に憧れる人に〉
モナコ公妃となった伝説の女優グレース・ケリーの知られざる一面を描いたドラマ。結婚6年後、勃発した国家的危機を救い家族を守るために、国際舞台で一世一代の大芝居を打つグレースを演じたニコール・キッドマンの気品と美しさに圧倒される。エレガントな60年代の衣装やジュエリーにも注目。

『誰よりも狙われた男』10月17日公開
〈名演技とは何かを知りたい人に〉
今年2月に急逝したオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作で、ジョン・ル・カレのスパイ小説の映画化。ドイツ・ハンブルグを舞台に、9.11以降の現代社会の諜報戦をリアルに描き出す。ホフマンはテロ対策スパイ・チーム率いる冷徹な男の裏にある人間臭い部分を深い演技で表現した。

『泣く男』10月18日公開
〈実力派韓流スターの肉体美と涙を見たい人に〉
チャン・ドンゴン×『アジョシ』のイ・ジョンボム監督のアクション映画。悲しい過去を背負い、罪の意識に葛藤しながら最後の任務に挑む殺し屋を、鍛えぬかれた肉体美で演じきったドンゴンの魅力満載。激しさMAXの銃撃戦アクション、驚きの展開と衝撃のラスト。男の涙が体を熱くする。

『メアリーと秘密の王国』10月18日公開
〈ネイチャー志向のママと子どもたちに〉
『アイス・エイジ』のクリス・ウェッジ監督によるファンタジーCGアニメ。“小さな人たち”に出会い、彼らが暮らす神秘の森を守ろうとする1人の人間の少女が繰り広げる冒険を描く。個性的なキャラクターや森の生き物たちの、カラフルでイマジネーション豊かな映像に目を奪われる。

（文：丸山けいこ／映画ライター）