別れた恋人にもう一度会ってみたい? 思い出を美化する男と前に進む女の微妙な温度差
若かりし頃につき合い、別れて20年以上経つ相手が今どうしているか? そう思うことは誰しもあるだろう。だが、もう一度会ってみたいかというと、そこは意見が分かれるところだ。個々の事情に差はあるが、得てして過去を甘い幻想で飾りがちなのは男性で、女性は水に流して前に進むもの。20代の頃に交際していたサラ・ジェシカ・パーカーとの再会を望んでいると公言したロバート・ダウニーJr.を見て、そんな感想を抱いた。
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ロバートとサラ・ジェシカは、2人が新進俳優として頭角を現し始めた10代から20代半ばまで交際していたが、ロバートの薬物依存が悪化したために破局した。
最新主演作『The Judge(原題)』のプロモーションでニューヨークのラジオ番組に出演したロバートは、名物DJのハワード・スターンから20年以上前に終わった恋について聞かれて「あの頃は自分の身に何が起きているのかもわからないような状態だったし、そのことについては軽く流すようにしたこともあったけど、18歳から20代半ばまで7年間付き合った相手だからね。そりゃ大事なことさ」と発言、ニューヨーク滞在中に「彼女と会えないか、探ってみるよ。会いたいんだ」と語った。そして再会はもちろん、サラ・ジェシカの夫、マシュー・ブロデリックの許可を得たうえで実現させたいと話した。
「僕は彼らのこととても尊敬しているし、こういう状況に至ったのも、十分な時間が経ったからだと思う」と言うロバートは、再会の場にはマシューや、ロバートの妻で現在第2子を妊娠中のスーザンにも同席してほしいと考えているという。
サラ・ジェシカはかつて破滅型だったロバートとの関係について、破局したら彼が死んでしまうのではないかと怖かった、と語ったことがある。「なぜ私が彼と一緒にいたか、単純に言えば、私は彼を愛していたの。もし別れたら、彼は死んでしまうかも、と思ったのよ。私がなんとか彼を支えているんだと信じていたから。ロマンチックな関係でもなんでもなかったわ。親子みたいだったのよ」
破局後のサラ・ジェシカは、やはり破滅指向の強かったニコラス・ケイジとの交際を経て、ブロードウェイの舞台や映画で活躍するマシューと結婚。養子を含む3人の子どもを育てている。ロバートは30代を迎えて以降も依存は悪化し、最終的には刑務所入りまでしたが、類まれな才能と、映画プロデューサーの妻・スーザンの支えもあって俳優として復活した。
ロバート本人が語るように、彼は当時の記憶はあまり鮮明でなく、いい思い出しか残っていないのかも。だからこそ、妻と一緒に立ち上げた製作プロダクション「チーム・ダウニー」の第1作の宣伝に、悪びれもせずにこの話をしたのかもしれない。純粋にサラ・ジェシカに対して申し訳なく思ってもいるのだろうが、はっきりと当時を覚えているサラ・ジェシカの方はどんな気持ちだろう?
ちなみにサラ・ジェシカの夫、マシュー・ブロデリックは「Us Weekly」誌上で2人の再会を喜んで許可する、と発言。「大歓迎だよ。僕がノーと言うだろうだって? 僕を誰だと思っているんだい? ロバート・ダウニーもサラ・ジェシカ・パーカーも大好きなんだ」と過剰反応気味の夫に対して、同席したサラ・ジェシカ自身は「彼と私はずっといい関係だったから…」と言いつつ「もてなすつもりよ」とちょっと距離を置く表現。時の流れが解決するものもあるが、わざわざ掘り起こしたくない記憶もある。そこを耐えなければならないスター稼業は、なかなかつらいものだ。
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