永作博美と佐々木希主演で、石川県奥能登を舞台に焙煎珈琲店を開いた岬(永作)と、その地に住むシングルマザーの絵里子(佐々木)との交流を描いた『さいはてにて−やさしい香りと待ちながら−』。この映画が台湾版アカデミー賞と称される第51回台北金馬影展(11/6〜11/27)の「アジアの窓」部門に正式招待され、永作博美と姜秀瓊(チアン・ショウチョン)監督が会見、舞台挨拶ティーチインに登壇した。
・永作博美と佐々木希が共演!石川県奥能登を舞台にした映画で舞台挨拶
会見とティーチインが行われたのは11月9日。会見がグランドハイアット、舞台挨拶ティーチインがCINEMARKを会場に行われ、台湾の新聞、週刊誌、テレビなどのメディアが多数集まるなか。永作と姜監督が登壇し和やかに行われた。
まずは永作が中国語(台湾語)で「ありがとう」と挨拶した後、台湾はRibbon時代に訪れて以来であることを明し、「謝謝!21年ぶりに台湾に来られました!」と喜びを語ると、台湾人の監督との出会いについては「最初に話をいただいたときに本当に楽しみだった。監督は慣れない日本という土地での演出、日本人の演技レベルを察するのは非常に困難だったと思います。ただ監督のやり方は非常に魅力的に見えましたので、演出の指し示す方向を探ろうと一生懸命に聞いて演じようと思いました」とコメント。
一方の姜監督は、この作品のきっかけが5年前の台北金馬影展であったことを語り、「永作さんと仕事ができて嬉しかった。最初に話をいただいたときは『あなたの作品を見て、妙に気に入ってこの雰囲気が好きだ』とその場で伝えてきた男性プロデューサーのことを一体何を話しているんだろうといぶかしく思った」と当時のことを感慨深く振り返っていた。
続いて行われた舞台挨拶では、登場すると中国語で流暢にタイトルと自己紹介をし、会場から称賛の声を贈られた永作。「珈琲は飲むばかりだったので、焙煎の仕方から勉強しました。役には愛情の深さ、優しさも感じてます。21年ぶりの台湾は全然違う街になってたと感じています」と台湾の感想を述べると、ファンだという男性からの熱烈な歓迎の言葉と芝居をどう捉えているかという質問に、「ファンでいてくれて謝謝。芝居は人生勉強の場、修行の場と思っています。人間日々何が起こるかわかないと、役をやる度に日々楽しもうと思います」と語り、観客からも温かな拍手を贈られていた。
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