ワーナ・ブラザース、日本の代表がウィリアム・アイアトン氏からミラード・オゥクス氏に交代

『最後の忠臣蔵』(10年)ハリウッドプレミアにて。1番左がウィリアム・アイアトン氏、その右がリチャード・フォックス氏
『最後の忠臣蔵』(10年)ハリウッドプレミアにて。1番左がウィリアム・アイアトン氏、その右がリチャード・フォックス氏

ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社代表取締役社長ウィリアム・アイアトン氏が2015年3月末をもって、日本におけるワーナ・ブラザース最上級幹部としての地位を退くことがわかった。後任には、ワーナー・ブラザースでも経験豊富なミラード・オゥクス氏が同社日本事業の代表としてすでに任命されており、リーダーシップの円滑な移行をはかるべく、この12月よりアイアトン氏の協力を得て業務を開始することを、ワーナー・ブラザース国際担当上席副社長リチャード・フォックス氏が発表した。

ウィリアム・アイアトン氏、リチャード・フォックス氏も登場、『最後の忠臣蔵』ハリウッドプレミア

フォックス氏は「日本はグローバル市場の中でも特に重要な市場であり、日本におけるワーナ・ブラザースの成功の大部分は、まさにアイアトンのおかげと言えます。弊社在職中、彼は素晴らしい同僚でした。この8年間はカントリー・マネージャーとして、日本のエンターテイメント事業における我々の地位と評価を高めたことに加え、日本での映画製作事業の育成に尽力してくれました」とコメント。

アイアトン氏は「ワーナー エンターテイメント ジャパンでは、エンターテイメント業界の発展のために努力し、本当に充実したキャリアを築くことができました。その過程で、大勢の生涯の友や仲間を作ることができました。好調な業績を残したうえで辞任できることを誇りに思います。弊社は今後も優れたスタッフの手によって繁栄を続けると確信しています」と述べている。

同氏は1988年にワーナー・ブラザース・ピクチャーズジャパンに入社、マネージング・ディレクターに就任し、『マトリックス』3部作、『ハリー・ポッター』シリーズなど重要作品の配給に尽力。2006年にワーナー エンターテイメント ジャパンの代表取締役社長に就任すると、劇場用映画作品の制作・配給、ホーム・エンターテイメント、テレビジョン、コンシューマー・プロダクツにわたる日本におけるワーナー・ブラザースのすべての事業を幅広く統括してきた。

また日本でのローカル・プロダクション事業を統括し、これまでに製作総指揮を手がけてきた作品には『るろうに剣心』3部作をはじめ、『最後の忠臣蔵』(10年)、『パラダイス・キス』(11年)、『藁の楯』(13年)、『許されざる者』(13年)、『黒執事』(14年)などがある。

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