加瀬亮、初日舞台挨拶でホン・サンス監督へのゾッコンぶりを披露
フランスで開催されていたナント三大陸映画祭でグランプリを受賞した『自由が丘で』が12月13日に公開初日を迎え、シネマート新宿で行われた舞台挨拶に主演の加瀬亮とホン・サンス監督が登壇した。
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2人は2年前にシネマート新宿にて、雑誌の取材と劇場トークショーで対談。出会うやいなや意気投合し、これがきっかけとなり本作が誕生した。そのことについてホン監督は「この同じステージで話をしたんですが、加瀬さんの顔がずっと赤かったんですよね。そのことが印象的でした。すごく繊細で、映画についてのいろいろな話が聞けました。そのときに一緒に映画を作らないかと話をして、それが『自由が丘で』につながりました」とコメント。加瀬も「こうやって2年経って映画を携えて、再びステージに立てていることが、不思議に思いますし、嬉しく思います」と笑顔で振り返った。
また、ホン監督の韓国での撮影現場に関して質問された加瀬は「今ちょっと不安なのは、これからこれ以上の現場あるのかなっていうくらい楽しかったんです(笑)。ものすごく開放的な現場で、そこにいるのが楽しいし、スタッフも1人ひとりが映画作りに集中していて、熱気がすごく心地よかったです」と回答。
完成した映画の印象については「見るたびにこんなにも印象が違う映画も初めてだったので、自分の作品は大体1回しか見ないんですけど、今回は7回見て、7回とも発見があったので不思議な映画だなと思いました」と話すと、ホン監督の映画が好きな理由として「登場人物たちが飾ってないところです。欠点だらけだと言う人もいるかと思いますけど(笑)。人って、いろんな面があるし、毎日違うし、そういう部分を映画のなかで演じられたのが喜びでした」と説明した。
一方、ホン監督は「撮影の朝にシナリオを書かれるとのことですが?」との質問に、「映画を作る上で“自由”ということが重要なんです。シナリオも机に座って結末まで書いたものと違って、撮影現場で起こったいろんな出来事を反映するスタイルが好きなんです。映画を見た方々はどのように感じるかが一番重要で、ここではあまり話す必要はないかと思いますね」と笑顔。
これに対し加瀬は「劇中に犬が出てくるんですけども、本当はカメラの方に向かってくる予定だったんですけど、ゴミが飛んできて犬がそっちの方に行っちゃってそれに合わせてやるだけ(笑)。起こる偶然も受け入れながらシナリオもあるという不思議な体験でした」と、ホン監督の話を裏付けていた。
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