2015年にブレイクする若手俳優は誰だ！（前編）／まずは『スター・ウォーズ』キャストに注目！

2015.01.03

『FRANK −フランク−』主演のドーナル・グリーソン
(C) 2013 EP Frank Limited, Channel Four Television Corporation and the British Film Institute

毎年、注目株は次々登場するが、今年間違いなく脚光を浴びるのは7月に公開される『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』に新たにキャスティングされた俳優たちだろう。

まずはアイルランド出身のドーナル・グリーソン。武骨で渋い脇役俳優ブレンダン・グリーソンの息子で、31歳。『ハリー・ポッター』シリーズではロンの兄でウィーズリー家の長男・ビル役で出演していた。赤毛は父親譲りだが、ずんぐり体型の父とは違う細身の体型と誠実そうな風貌で、『アンナ・カレーニナ』や、『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督の引退作『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』、かぶり物姿のマイケル・ファスベンダーと共演の『FRANK −フランク−』に主演。アンジェリーナ・ジョリーの最新監督作『Unbroken（原題）』にも出演している。

舞台でも活躍し、2006年に出演した『イニシュモアの中尉』ではトニー賞候補にもなった。現在はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の『The Revenant（原題）』を撮影中。父と同じく、ハリウッド大作にも欠かせない存在になりつつある。

先日公開された予告編で、X-Wingのパイロット、Poe Dameronを演じているのが判明したオスカー・アイザックは、カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞したコーエン兄弟の『インサイド・ルウィン・デイヴィス名もなき男の歌』の主演で注目された34歳。名門ジュリアード学院卒業のエリート。グアテマラ出身のエキゾチックな風貌には、野性味と知性が共存している。『マリア』のヨセフ役をはじめ、『ワールド・オブ・ライズ』『チェ 28歳の革命』『ドライヴ』『ボーン・レガシー』など多くの作品に出演し、脇で存在感を放っていたが、いよいよ作品を引っ張っていく力量ある主演男優に成長したようだ。全米で年末から公開中のジェシカ・チャステインと共演の主演作『A Most Violent Year（原題）』はアカデミー賞前哨戦のナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で作品賞および主演男優賞している。

『スター・ウォーズ〜』からもう１人、『インサイド・ルウィン・デイヴィス〜』でアイザックと共演しているアダム・ドライヴァーも気になる。彼もアイザックと同じジュリアードの卒業生。日本でも放送中のTVシリーズ『ガールズ』のアダム・サックラー役で人気を博し、ひょろ長い体型と長い顔で、いわゆるイケメンではないけれど、妙にセクシーなサン・ディエゴ出身の31歳。映画では『J・エドガー』『リンカーン』といった大作からインディーズ作の『フランシス・ハ』まで幅広い活躍。今年はカルト作『テイク・シェルター』『MUD-マッド-』のジェフ・ニコルズ監督の『Midnight Special（原題）』に出演している。（…後編に続く）

・2015年にブレイクする若手俳優は誰だ！（後編）／あのテイラー・スウィフトも狙うイケメンとは？