ロバート・ダウニーJr.とロバート・デュバルが父子役で共演。ダウニーJr.が“金で動くやり手弁護士”ながら、殺人容疑がかけられてしまった裁判官の父(デュバル)の弁護を名乗り出る主人公のハンク・パーマーを演じた法廷サスペンスドラマ『ジャッジ 裁かれる判事』。この映画のダウニーJr.扮する主人公登場シーンの動画がムビコレ先行で解禁となった。
・[動画]解禁となった『ジャッジ 裁かれる判事』主人公の初登場シーン
本作は、主人公のハンクが母の葬儀のため、疎遠になっていた故郷に戻るが、葬儀の翌日、裁判官である父に殺人容疑がかけられてしまうというもの。犠牲者は父が以前に裁判を担当した人物。街で絶大な信頼を寄せられる父が本当に犯人なのか? ハンクは絶縁状態となっていた父の弁護を名乗り出るというストーリーだ。
法廷を舞台にしたサスペンスドラマであると同時に、父子の葛藤を綴った感動作でもある本作。さぞかし胸打つ動画が解禁になったかというと、そうでもない。解禁となったのは、冒頭から約5分後のハンクの初登場シーンで、広い男子トイレで小さい方をしている彼に、検察官が話しかけてくるシーン。
これに対しおしっこをかけて応戦するハンクは、検察官から有罪と知りながら弁護を受け持つ心境を問われると「無罪の貧乏人は僕を雇えない」と、これぞ悪徳弁護士というひと言でやり返す、かなり印象的なシーンになっている。
また、本作が法廷サスペンスの秀作であることから、日本の2時間サスペンスドラマなどの脚本家から多数の作品レビューが寄せられている。
松本清張ドラマスペシャルシリーズなどで知られる竹山洋氏は「(やられた!)と思った。クライマックスの法廷シーンは圧巻だ。人間の狂気、情念や家族の永遠を表現した父親役のロバート・デュバルが素晴らしかった。息子役のロバート・ダウニーJr.の抑制のきいた好演。本当に秀作で涙が出た」とベタ褒め。
『捜査線上のアリア』や『警視庁捜査一課9係』シリーズなどで知られる岡崎由紀子氏は「父親は、町の人たちだけでなく息子たちにまで、『ダディ』ではなく『ジャッジ』と呼ばれている。被告席に座っていても、父は息子にとって人生のジャッジなのだ。真実のみを語ると宣誓した法廷だからこそ、厳格な父が初めて心情を語った場面に、涙が止まらなかった」と語り、『法医学教室の事件ファイル』シリーズ、『緑川警部』シリーズなどの今井詔二氏も「ぶつかり合うセリフと、合間の緩急つけたユーモア。恐れ入った。セリフのある登場人物全員に裏打ちされたドラマがある。ああ、こんなドラマが書きたい。死んだ親父に会いたくなった。離れて暮らす息子たちに見せたくなった」と褒め称えている。
ほかにも、内田康夫『浅見光彦』シリーズなどの峯尾基三氏、『温泉若おかみの殺人推理』、山村美紗サスペンス『黒の滑走路』シリーズなどの福島治子氏、西村京太郎サスペンス『十津川警部』シリーズなどの平林幸恵氏、『新・女検事 霞夕子』シリーズ、『刑事殺し』シリーズなどの坂上かつえ氏らが絶賛する本作は、1月17日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
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