Disney+に広告付きプラン、12月8日スタート
【興行トレンド】8月10日(現地時間)、ウォルト・ディズニーは動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の7月2日時点の会員数を1億5210万人と発表。3月末と比べて1440万人増えた。6月末の会員数が97万人減少したネットフリックスと対照的な結果となった。ディズニープラス向けオリジナルドラマでスター・ウォーズの『オビ=ワン・ケノービ』やマーベルの『ミズ・マーベル』、などが会員増に貢献したとみられる。特に『オビ=ワン・ケノービ』は5月27日に最初の2話が配信されると、オープニング週の累計再生時間でディズニープラス史上最高記録を樹立した。劇場公開映画が公開から1か月半程度で配信されていることもディズニープラスの強みで、4~6月期はマーベル映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が配信された。
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ディズニーは米国で広告を組み合わせた動画配信のプランを12月8日に始めるとも発表し。広告付きプラン「Disney+ Basic」が現在と同じ月7.99ドル、広告なしプラン「Disney+ Premium」が現在から3ドル増の月10.99ドルとなる。
ディズニープラスの会員数を地域別に見ると、北米(米国とカナダ)が10万人増の4450万人、海外(Disney+ Hotstarを除く)が600万人増の4920万人、「Disney+ Hotstar」のブランドで展開するインドと東南アジアが830万人増の5840万人。北米の会員数の伸びが鈍る中、収入を増やすために広告付きプランの導入と値上げを実施するのだろう。ちなみにディズニーでは、ディズニープラスの会員の多くが広告付きの安いプランを選ぶとみている(Huluでは会員数の3分の2が広告付きプランを選択している)。
ディズニーが所有するHuluは4620万人(3月末より60万人増)、ESPNプラスは2280万人(50万人増)の会員を獲得しており、ディズニープラスと合わせると2億2110万人。ネットフリックスの会員数は6月末で2億2067万人。ディズニーグループ全体の会員数がネットフリックスをわずかに上回った。(文:相良智弘/フリーライター)
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